審査開場5 現在第56回いっぱいいっぱい杯収録審査中


いっぺんに10通審査をするのはしんどい!

と言う声が大きく聞こえましたので、前半と後半の5組ずつに分けたいと思います。

審査してくださる場合には締め切りまでに両方送っていただけると嬉しいです。



審査をする際に御注意を!
フォームの関係上、時間が経つとエラーになってしまいます。
ですのでメモ帳か何かで保存をしつつ、最後にコピーで投稿してくださるよう、
面倒くさいですが、お願いいたしますm−−m


審査用紙はこちら

審査基準

5点・・・最高に面白い! 大いに笑った。

4点・・・大変面白い! 終始よかったが、ちょっと物足りなさや気になった点がある。

3点・・・面白いには面白いのだけど穴もある。 ギリギリでオンエアならしてもいいかな。

2点・・・面白いところもあるのだが、オンエアできるには色々と−の面が多い。

1点・・・まだまだだと思う。 笑いどころも少なく、出直してきて欲しい。

0点・・・正直厳しい。 笑ったところがなかったに等しい。


6組目:ブループール (1/3)

コント「自動車教習所」


赤:今日は実際に車で教習所内を走ってみましょう

青:はい!

赤:では乗ってください

(ガチャ・・・・バタン)

赤:まず安全確認をして下さい

青:バックミラーよし。シートベルトよし。チャイルドシートよし

赤:チャイルドシートしたら運転できないだろ!しかもシートベルトもしてるし

青:すみませんハンドルに届かないです

赤:だから言ったでしょ。最初からやり直し

青:バックミラーよし。シートベルトよし。後ろの女の人よし

赤:怖いよ。安全運転ができないだろ

青:冗談っすよ

赤:びびらせるな!もう安全確認はいいんで出発して下さい

青:出発進高校

赤:へんな高校をつくらない

青:は〜い

赤:ではそこを右折してください

青:はい。ウインカーを出さないと・・

赤:右折OK!ではそこを左折してください

青:左ってどっちだっけ?

赤:さっき曲がった方向と逆の方だよ

青:あーあポッキーを食べる時に使う手か

赤:そんな憶え方だよ!しかも人によって変わっちゃうし

青:ちなみにポッキーのチョコの部分は食べれませんけどね

赤:それはもうポッキーじゃなくてビスケットだよね・・

青:危ない。ウインカーを忘れるとこだった

赤:一応、左折OK。では横断歩道まで行って下さい

青:わかりました

赤:つきましたね

青:もちはついたことはありません

赤:くだらない事はいわないように

青:は〜い

赤:ここではある状況を想定して正しい判断をしてもらいます

青:はい

赤:「その1」老人が横断歩道を渡っている途中に赤になってしまったらどうする?

青:ドラえもんに頼んで若返らせる

赤:そんな事できないだろ

青:じゃあ国土交通省に電話して青に変えてもらう

赤:そんな事している間に渡りきってます

青:じゃあどうすればいいの?

赤:普通に渡りきるまで待ってればいいでしょう

青:そういえばそうですね

赤:「その2」子供が急に飛び出してきたらどうする

青:その子供が白い部分だけ渡っていたらすぐに塗りつぶしにいく

赤:子供の夢を壊すな!

青:じゃあドラえもんの「ビッグライト」で大きくして、もしぶつかってもあっちが悪い事にする

赤:考えがせこい。しかもドラえもんに頼りすぎ

青:だって僕、千葉の「出来杉くん」って言われてるもん

赤:正反対!そこは「のびた」だろ

青:まあこの世にドラえもんなんていないけどね

赤:ならドラえもんを出すな

青:「その2」の正解はなんすか?

赤:急ブレーキかければいいじゃん

青:あーそっか

赤:こんなの普通に考えられるだろ

青:僕は普通に縛られない人間なんです

赤:勝手に言ってて下さい・・・

青:すみませんワイパーしてもいいですか

赤:雨降ってませんよ

青:雨の日を想定して運転するんですよ

赤:それはいい考えだ

青:じゃあ「ワイパーON」

赤:ちょっと・・・MAXにしなくてもいいんじゃない?

青:・・・やばい目が充血してきた

赤:どんだけだよ!「目がまわる」ならわかるけど

青:後ろの女の人も充血したらしいです

赤:まだいたの!?さっき冗談って言ったじゃん

青:はやく止めなきゃ「ワイパーOFF」

赤:今のは何の意味があったんだ?

青:雨の日は目が充血しちゃうから怖いですね

赤:普通の人ならスリップが怖いはずなのに・・・

青:次は何をすればいいですか?

赤:次は最後になりますけど「車庫入れ」をします

青:僕「車庫入れ」は自信があります

赤:ならやってみて下さい

青:ちょっと待って

赤:なんで?

青:ドラえもんから道具を借りてくるんで

赤:またドラえもんかよ!さっき自分「いない」ってきっぱり言ったじゃん

青:じゃあできるわけないだろ!!

赤:何で逆切れ?

青:すみません

赤:ではこれにてテストを終了するので車から降りてください

(ガチャ・・・バタン)

赤:ん?なんで車の中に残ってるの?

青:はやく僕側のドアを開けて下さいよ

赤:おぼっちゃまかよ

青:わかったよ。自分で降りればいいんでしょ

赤:態度が悪いな・・・

青:さっきから思ってたんですけど、あなたって「かっこよくて頭よさそう」ですね

赤:単純なやつやなーまいいかでは結果を発表します

青:土器土器

赤:お前の緊張の仕方は昔の焼き物か!

青:そんな事より結果はどうなんですか?

赤:不合格に決まってるじゃん

青:あらら・・・じゃあまた勉強してきます

赤:頑張ってください

青:ドラえもんに頼めばいいや

赤:ドラえもんはもういいよ!


7組目:ノーサウンズ (0/1)

コント「運動会」


高橋「やっぱりお父さんの役割は大変だな。朝早くから運動会の場所とるの。でも、これもわが息子のためだもんな。」
松本「あのー、すいません」
高橋「はい、何でしょう」
松本「ここに場所を置いてもよかろうですか?」
高橋「言葉がおかしいですね。」
松本「ここに場所をとってもいいですか?」
高橋「良いですよ。」
松本「ありがとうございます。」
高橋「ところであなたもお子さんがいらっしゃるんですか?」
松本「人に名を尋ねるにはまず自分から」
高橋「たずねていませんけど」
松本「あ、そうですか。ところであなたもお子さんを見られにきたんですか?」
高橋「僕が言ったことなのにあなたの手柄みたいになっていますね」
松本「そんな大それたことではないですよ」
高橋「知っています。まぁ、私の子供は五歳でバラ組にいるんですよ」
松本「え、あなたもですか?」
高橋「ということはあなたもですか?」
松本「違います」
高橋「そうなるだろうと少し身構えていましたけど。じゃあ何組にいるんですか?」
松本「ワンポンタン組にいますね」
高橋「意表をつかれました。え、そんな組があるんですか?全部花の種類で統一してるんじゃないんですか?」
松本「そんな都合の良い」
高橋「あなたの考え方だと普通なのに都合が良くなってしまいますね。」
松本「それは面白い」
高橋「そうですか。しかし今日は晴れてよかったですね」
松本「昨日てるてる坊主をつるそうとしましたからね」
高橋「じゃあ、あなたのお陰ではないですね」
松本「しかし、逆に捕らえれば・・・?」
高橋「僕なら捕まえませんけどね」
アナウンス「それでは子供たちが入場します。保護者の方は拍手で迎えましょう」
高橋「あ、始まりましたね」
松本「いつかは終わるんですけどね」
高橋「暗いですね」
松本「あ、仁!仁!」
高橋「お子さん仁って名前ですか?」
松本「いえ、守ですけど」
高橋「じゃあ誰の名前を読んだんですか?」
松本「園長さん名前ですが」
高橋「意地悪な中学生みたいですね」
松本「守!守頑張れ!」
高橋「熱心ですね」
松本「たまにですけどね」
高橋「どういうことですか?」
松本「時々って意味ですよ」
高橋「それは分かっています。あ、健二!健二!」
松本「うるさいですね」
高橋「これが時々のもう一つの顔ですか」
松本「最初の競技は何ですか?」
高橋「50m走ですよ」
松本「あ、じゃあ息子がでますね」
高橋「僕の子もです」
松本「えーと、順番は三番目か」
高橋「あ、じゃあ同じじゃないですか」
松本「じゃあお互い頑張りましょうね」
高橋「そうですね」
松本「まぁ頑張るのは子供たちなんですけどね」
高橋「時々客観的に物を見ますね」
松本「あ、僕たちの番ですよ」
高橋「本当ですね」
松本「うちの子速いですよ。将来の『みのもんた』って言われてますから」
高橋「例え方が良く分かりませんけどね」
松本「あなたの子供なんて所詮『タモリ』位でしょう?」
高橋「まぁタモさんが速いかどうか分からないので一概に否定できませんが」
松本「これまた面白い」
高橋「でもうちの子はあなたの子には負けませんよ」
松本「僕の子供だって勝ちませんよ」
高橋「良いんですか?」
松本「五臓六腑に染み渡りますから」
高橋「理解は出来ませんが。あ、始まりました」
松本「仁!仁!」
高橋「なんで園長さんの名前を呼ぶんですか」
松本「守!守!そこそこ頑張れ!」
高橋「時々熱心ですね」
松本「守、一位とったら株を買ってやるぞ」
高橋「飴が株ですか」
松本「もちろん食べる方の株ですよ」
高橋「にしてもおかしいんですけどね」
松本「やったー、二位だ!やったー!ってやってられるか」
高橋「乗りツッコミですか?ところでうちの子が一位でしたよ」
松本「結局あなたもそういう方ですか」
高橋「はい?なにがですか?」
松本「だから結局あなたも人を貶すことで生きてるんですかってことですよ」
高橋「客観視しすぎじゃないですか?」
松本「うちの子供だって悲しんでるだろうに」
高橋「・・・ごめんなさい。」
松本「別に謝ってもらう必要はないですよ」
高橋「・・・」
松本「うちの子供に謝ってもらわないと」
高橋「はい。・・・分かりました。守君にですね。」
松本「え、守って誰ですか?」
高橋「あなたの子供でしょ?」
松本「知りませんよそんな子供」
高橋「え、どういうことですか?ならあなたは誰のことを見るために来たんですか?」
松本「勿論息子の晴れ舞台を見るためですよ」
高橋「でも守君はあなたの子供じゃないはずじゃ。」
松本「私の子供は仁ですよ」
高橋「え!?」
松本「では、私は他の用があるので。さようなら」
高橋「・・・まさかあの人が園長先生を生んだ親だなんて・・・」
松本「・・・言い忘れましたけど園長先生と同じ名前を持った子供なだけですからね」
高橋「納得」


8組目:灯風 (3/6)

漫才「刑事」


ゴウ:灯風です。よろしくお願いします。

ナオ:よろしくお願いします。

ゴウ:この前、コナンが実写化されたね。

ナオ:あああったね。個人的には違和感が多かったけども。

ゴウ:でも、ああいう探偵物はおもしろいよね。

ナオ:ああ、例えばダイニングメッセージとか。

ゴウ:あるある。

ナオ:密室殺人、床に転がった積み木の謎。

ゴウ:密室殺人、三枚の耳たぶの謎。

ナオ:謎すぎるよ!しかもその耳たぶ、複数人分あるじゃん。

ゴウ:でもコナンとか見てると、刑事になって事件を解決してみたくない?

ナオ:じゃあやってみようか。

ゴウ:では船の上での事件という設定で。



ゴウ:これは難事件だな…(おええ)

ナオ:船酔いするなよ!

ゴウ:おお、(おええ)やっと来たか(おええええ)

ナオ:吐きすぎだよ!普通にしろよ。

ゴウ:でも僕、船に弱いんで。

ナオ:そういうの無視していいから。船酔いしない設定でお願いします。

ゴウ:分かった。



ゴウ:これは難事件だな…

ナオ:刑事!

ゴウ:おお、やっと来たか犯人。

ナオ:来るわけないでしょうが!警察の者だよ。

ゴウ:ああ、そうか。ごめんごめん。

ナオ:それで、現場の状況は。

ゴウ:頭を、銃で撃たれているようだ。

ナオ:射殺ですか…

ゴウ:殺されたのは赤城聡さん、元気いっぱいの27歳!

ナオ:子ども番組か!そして死んでてどこが元気いっぱいだよ。

ゴウ:また当時、船には乗員乗客合わせて30人が乗っていた。

ナオ:はい。

ゴウ:そしてゲリラ軍に襲われた。

ナオ:なにがあったんですかこの船!

ゴウ:海の中から上がってきたらしい。

ナオ:怖いよ!ホラーだよホラー。

ゴウ:まさに船上が戦場になった(ぷぷ

ナオ:ダジャレはいいから!ちゃんとしてください。

ゴウ:現場は混乱。わけもわからずじぶんをこうげきした。

ナオ:ポケモンじゃんか!

ゴウ:そして発砲音がした直後…赤城さんは亡くなった。

ナオ:…いや、それ流れ弾に当たっただけでしょ!事故ですよ。

ゴウ:それが違ったんだ!

ナオ:……そうなんですか。

ゴウ:結局、犯人は3人に絞られた。

ナオ:3人…。

ゴウ:まずは船長の大伴家持さん(45)

ナオ:ちょいと歴史テーストですね。

ゴウ:2人目は被害者の妻、赤城陽子さん(25)

ナオ:ああ、怪しいですね。

ゴウ:最後がゲリラ軍のチョン・チョンチョルさん(?)

ナオ:絶対最後!やっぱり流れ弾でしょ!

ゴウ:それが違うんだよ!

ナオ:さすがに疑うわ。

ゴウ:この3人に話を聞いてるから、それを聞け。

ナオ:まあ聞きましょうか。

ゴウ:大伴さんは事件当時、船を運転しながら吐いていた。

ナオ:船長、船酔いかい!

ゴウ:背中をさすったらひでんマシン01がもらえるとか。

ナオ:それもポケモンでしょうが!

ゴウ:それから陽子さんは、船底に貼り付いて魚を探していたそうだ。

ナオ:なんで魚群探知機の役目を請け負ってるんだよ!しかもこれ漁船?客船じゃないの?

ゴウ:そしてチョンさんは銃を発砲していたと。

ナオ:犯人確定だよ!!

ゴウ:だからーそれが違うんだって!

ナオ:誰がどう考えてもそうだろ!

ゴウ:まだ分からないか…

ナオ:どっちだよ分かってないのは。

ゴウ:じゃあ犯人を言おうじゃないか。犯人は…

ナオ:うん。

ゴウ:お前だ!!

ナオ:……………え、僕!?いや、なんでだ!

ゴウ:気付かれてるとは思わなかっただろうが!あっはっは。

ナオ:ソフトバンクより予想外だよ!だから、なんでだよ?

ゴウ:現場をよく見ろ。

ナオ:で?

ゴウ:耳たぶが三枚あるだろう?

ナオ:ほんとにあるのかよ!そして何の関係があるんだ。

ゴウ:ほら、それから…血の跡がお前の顔に見える。

ナオ:信憑性0だよ!こじつけじゃねえか。

ゴウ:なんだうるさいな!警部のくせに!

ナオ:…それだとお前より偉いよ!

ゴウ:ほんと、さっきからやたらツッコんでくるし。むかつくから逮捕。

ナオ:子どもかお前は!ちゃんとしろって。

ゴウ:……分かったよ。

ナオ:何が。

ゴウ:俺が殺した。

ナオ:……お前かよっ!

二人:これにて終幕。ありがとうございました。


9組目:ライジングブルー (2/7) 

コント スーパーマーケット


青澤:よし、ここが今日から働くことになった「スーパー戦国」か。面白い名前だ。(ウィーン)

昇川:いらっしゃいませ。 あ、お主が今日からここで働くと申されたバイトの人でござるか?

青:……うぁーーーーっ! ちょっとちょっと!

昇:ん? どうしたでござるか? ・・・あ、もしかしてこの話し方ですか?
  ごめんなさいね。すぐ出ちゃうんですよ。

青:いや、それもそうなんですけど・・・。 ・・・・・・何で鎧を着てるんですか?

昇:あ、この鎧? これはね、店長である私が大の歴史好きなもんでね。 
  これをスーパーに活かせないかということでこの信長タイプの鎧を制服にしたんですよ。

青:この鎧が制服なんですか!? 完全に活かす方向間違えてるでしょう!
  確かによく見たらこのスーパー至る所に武士がいるじゃないですか!

昇:大丈夫、心配しないで。 信長が嫌っていう店員のためにも秀吉とか光秀とか用意したから。

青:着てた人物どうこうじゃないんです! もっと深いところにある理由です!
  …初めて見ましたよ、こんなに戦国時代に重点を置いたスーパーなんて。

昇:そうでしょう。とにかく君には今からスーパーの仕事を覚えてもらうから。

青:あ、でも僕は前スーパーでバイトしたことがあるんで大体の仕事はわかりますよ。

昇:そうなの? じゃあレジ係とかできる?

青:レジですか? できますできます!

昇:できるのね? じゃあ早速そこの3番のレジに入ってもらって良い?

青:3番ですね。わかりました。

昇:あ、一応鎧付けてね。

青:強制なんですか……。 何か通気性悪いなあ……。

     〈青澤、レジへ移動〉

青:あ、いらっしゃいませ。 105円が一点、480円が一点、398円が一点。
  会計983円になります。・・・はい、1000円からお預かりします。
  レシートはお使いになりますか? ・・はい、それではおつり17円のお返しです。
  ありがとうございましたー!

昇:ちょっとちょっとちょっと!!

青:は、はい、何か?

昇:君全然レジの仕事できてないじゃないか!

青:え!? 別に今僕は問題なかったと思うんですけど・・・。

昇:じゃあ今君のレジで会計したお客さんは会計終わった後どんな表情だった?

青:いや、別にミスとかしてないんで普通の表情だったと思いますけど。

昇:やっぱり! それじゃダメなんだよ! ここは「スーパー戦国」だよ?
  レジのところで店員と客が互いに睨みつけ合うような光景が広がらないと。

青:何でお客様が闘志むき出しの表情になってるんですか!
  その表情は単にただ店員が失礼なことしてるからとしか思えないですよ!

昇:わかってる? 主婦にとってスーパーは戦いの場なんだよ? これくらい普通でしょ。

青:戦いの意味が違うと思います!
  何で店員と客で互いに戦いを推奨する風潮が広がってるんですか!

昇:まあとにかく僕がレジの基本を教えるから。
  さっきのお客さんみたいにレジに入ってきなさい。

青:………わかりました。商品を入れてと……。 じゃあこれお願いします。

昇:「いらっしゃいませー。」

青:あ、ここまでは同じなんですね。

昇:「105石が一点、480石が一点、398石が一点。合計983石になります。」

青:単位おかしいですよ! 「石」って米の単位でしょ!
  金のかわりに米渡すんだったらただの物々交換じゃないですか!
  普通に983円で良いんでしょ? じゃあ1000円お願いします。

昇:「はい、それでは1000円頂戴します。 おつり17条の憲法になります。」

青:別にいらないですよ! お釣りで役人の心構えを貰っても困ります!
  そもそも17条の憲法って戦国時代じゃ無いです!

昇:「レシートは馬借がお渡しします。」

青:わざわざそんなことしなくていいです! 数十センチの距離なんだから手渡しでいいですよ!

昇:まあこんな感じの流れかな。 君にはこれでやってもらうからね。

青:嫌ですよ! 何でこんなレジの仕事をしなきゃいけないんですか!

昇:何だと! バイトの分際でこのスーパーのモットーをバカにするのか!?

青:じゃあ言わしてもらいますけど、こんな戦国時代っぽいスーパーにするメリットって何ですか?

昇:そんなのたくさんあるよ! だからこういう風にしてるんじゃないか!

青:例えばどのような?

昇:例えば……お客様から声をかけられた時の対処が効率的になることだ。

青:本当ですか? じゃあ僕がお客様の役をやって声をかけたらちゃんと対処できます?

昇:もちろんできるよ! ためしにやってみればいいじゃないか。

青:じゃあわかりました。僕がお客さんとして話しかけますからね。 よし、鎧からやっと解放された。



青:すいませーん、ちょっと聞きたいことがあるんですけど……。

昇:はい、どうしました?

青:あのー、ノートがどこに売ってるのかわからなくて……。

昇:「接客モットーその1! 【疾きこと風のごとく】!」
  ノートでしたらこちらになります!!

青:なるほど! 素早く案内した方がお客様にとっても良いですもんね!

昇:………………………。

青:あれ、何で動かないんですか? 風のごとく売り場に行きましょうよ。

昇:鎧が重くて動けない!

青:やっぱりその制服ダメじゃないですか! わざわざ着てる意味がわからないですよ!
  鎧を脱げば済むことじゃないですか。

昇:「接客モットーその2! 【静かなること林のごとく】!」
   追い込まれたら黙り通す!

青:何黙ってんすか! そんなモットーがある時点でダメなごとしですよ!

昇:「接客モットーその3!  【侵略すること火のごとく】!」
   恥ずかしさが火のように侵略する!

青:今度は何で照れる! しかもそれモットーとして全く機能してないですか!
  恥ずかしくなるモットーって意味わかんないですよ!
  とにかくゆっくりでも良いですからノートがある場所に連れて行ってくださいよ!

昇:「接客モットーその4! 【動かざること山のごとし】!」
  
青:動け!! ただでさえ鎧で動けないのに何でそれをモットーにまでするんですか!

昇:でもこのモットーの利点はこれだけじゃないんだよ。

青:……と言いますと?

昇:万引き犯に対応できる良いモットーがあるんだよ。

青:万引き犯ですか。じゃあ同じように僕がその役をしますから対応してみて下さいよ。

昇:おうわかった。



青:よし、これくらいならバレないだろう。取っちゃおうかな。

昇:「接客モットーその5! 【取らぬなら 取るまで待とう 万引き犯】!」

青:徳川家康ですか。 確かにすぐ捕まえるのは良くないって前のスーパーでも聞きましたよ。

昇:この場合「【取らぬなら 取らせてみよう 万引き犯】」っていうのを使っても良いよ。

青:秀吉はダメですよ! 何で逆に店員が協力してるんですか!
  まあ家康は良かったですけど、もし犯人がこういう行動をとったらどうするんですか?

昇:どういう行動だ?

青:…でもやっぱり取るのやめようかな…。どうしようかな…。

昇:むっ、取るか取らないか迷っていると見えた。
  「接客モットーその6! 【取らぬなら 帰ってしまえ 万引き犯】!」

青:何で帰しちゃうんですか! 取らない人がみんな帰ることになりますよ!

昇:でも信長の内容よりちょっと優しい内容になってるところがお客様への真心を表してるだろ?

青:確かにちょっと優しくなってますけど! どっちにしろそんな真心じゃダメでしょう!

昇:そっか。じゃあもう一回やってくれる? 別のモットーを用意するから。

青:もう一回ですね。わかりました。



青:どうしようかな……。 取っちゃおうかな……。

昇:「接客モットーその7! 「【取らぬなら 買い上げてしまえ シャチョーサン】!」

青:その外人誰ですか! もはや戦国時代関係無くなってるじゃないですか。
  もう何もかもがダメですよ。 こんなとこ辞めてやります!

昇:ちょうど良かった。このスーパー今日で閉店なんだよね。

青:………はい??

昇:いやあ、君を採用した直後に決まったことだったものでなかなか言い出せなくてね。
  今度隣にできる「スーパー雷神」に攻め込まれて今日で退陣することになったんだ。

青:……つまり、この「スーパー戦国」は「スーパー戦国時代」を生き残れなかったってことですね。

昇:………まあそうなるよね……。


10組目:天体観測 (4/10)

漫才〜説得教師


 翔「はいどーも天体観測です!」
ミヤ「よろしくお願いします!」
 翔「早速ですけど、オレ昨日『スパイダーマン』見たんだよね」
ミヤ「はいはい」
 翔「それを見て教師になりたくなったの!」
ミヤ「どこにそんな要素があるの?蜘蛛の話だよ?」
 翔「違う違う!『スパイダーマン』は『スパイダーマン』でも、『スパイダーマン2』だよ?」
ミヤ「どっちでもいいよ!ってか『スパイダーマン』って何回言えば気が済むのさ!」
 翔「とにかくオレはやってみたいの!!」
ミヤ「わかったよ。で、教師になってなにがやりたいの?」
 翔「教師といえば、バレー部の顧問になって部活を辞める生徒の説得でしょ!」
ミヤ「何、その細かい設定は?」
 翔「いいから、オレは教師やるからミヤはバレー部員やって」

ミヤ「先生!私・・・バレー部・・・やめたいです」
 翔「よし!わかった!元気でな!」

ミヤ「いや、止めなさいよ!何、見送ってんのよ!」
 翔「さぁ、練習の続きだ!ノックの準備しろ」
ミヤ「こらこら練習を続けるんじゃないよ!ってかバレーにノックはないよ!」
 翔「ダメ?」
ミヤ「当たり前でしょう!辞めるって言うのに元気でなって!ありえないよ!」
 翔「考えてみればオレ、説得してないな・・・」
ミヤ「でしょ?ちゃんと説得してよ!殴りますよ?」
 翔「・・・はい」

ミヤ「先生!私・・・バレー部・・・やめたいです」
 翔「なぜだ!?」
ミヤ「金田先輩のやりかたには、ついていけません・・・」
 翔「よし!わかった!元気でな!」

ミヤ「へいへいへい!なぜ失敗を繰り返す?止めなさいって!」
 翔「オレの家にか?」
ミヤ「泊めろじゃない!!バレーを辞めるのを止めるの!」
 翔「おし!任せろ!」
ミヤ「いつも返事だけなんだから・・・蹴りますよ?」
 翔「・・・はい」

ミヤ「先生!私・・・バレー部・・・やめたいです」
 翔「いやワシ校長だし・・・」

ミヤ「なんで偉くなっているのよ!バレー部の顧問をやって!」

ミヤ「先生!私・・・バレー部・・・やめたいです」
 翔「バカヤロー!ミヤ・・・あの太陽を見てみろ」

ミヤ「体育館に太陽はないよ!なんで屋外設定なのよ!」
 翔「いや・・・良い天気だったしさぁ」
ミヤ「屋外でバレーなんかやったらダメでしょ!」
 翔「ボールと太陽間違えるしね」
ミヤ「間違えないよ!バレーは屋内でやるの!」

ミヤ「先生!私・・・バレー部・・・やめたいです」
 翔「ミヤ・・・オレは理由は聞かないぞ・・・ただお前に一言、言っておきたい」
ミヤ「先生・・・」
 翔「どうして、バレー部辞めるんだ?」

ミヤ「いや、理由聞いてるじゃん!!」
 翔「やっぱり説得って難しいよね」
ミヤ「無視ですか・・・まぁ、説得なんて簡単じゃないよ」
 翔「ただ、女子部員は大抵、泣きながら来るんですよ」
ミヤ「確かにそのパターンは多いですね」
 翔「その時に、優しい言葉をかけてあげるのも大事だと思うんですよ」
ミヤ「なるほど!じゃあ、私泣いてくるから、ちゃんと教師やってね!」

ミヤ「ひっく・・・せ・・・せんせ・・・い」
 翔「ひっく・・・どう・・した・・・ミ・・・ヤ・・・・うわぁぁん」

ミヤ「なんで先生のほうが号泣してんのよ!」
 翔「それはオレの浮気がばれて離婚されそうになったからでしょ〜」
ミヤ「そんな裏事情知らないよ!!ちゃんとやって!」

ミヤ「ひっく・・・せ・・・せんせ・・・い」
 翔「どうしたミヤ!何を泣いているんだ?」
ミヤ「もう・・・わ・・たし・・・ひっく・・・バレー辞めたいです」
 翔「僕の頭をお食べよ〜」

ミヤ「アンパンマンか!なぜ、この状況でお腹が空いてると思った!?」
 翔「だって昨日、カバオ君はそう言ってたよ?」
ミヤ「私とカバオ君、一緒にされても困るんですけど・・・」
 翔「そっか・・・ミヤはミヤだもんな」
ミヤ「なしたいきなり?バカモード突入かい?」
 翔「オレはいつでも全開だぜ?」
ミヤ「よかったねバーカ!ってかちゃんと優しい言葉をかけてよ!」
 翔「わかった!」

ミヤ「ひっく・・・せ・・・せんせ・・・い」
 翔「どうしたミヤ!何を泣いているんだ?」
ミヤ「もう・・・わ・・たし・・・ひっく・・・バレー辞めたいです」
 翔「ミヤ、『負け犬』って言葉知っているか?」

ミヤ「ちょいちょい!『負け犬』からどうやって慰める気だよ!明らかに罵倒でしょ?」
 翔「うん!」
ミヤ「何、その気持ちの良すぎる素直な返事?優しい言葉をかけて!」

ミヤ「もう・・・わ・・たし・・・ひっく・・・バレー辞めたいです」
 翔「おっぱい!おっぱい!」

ミヤ「それは、やらしい言葉!!優しい言葉を言うの!」
 翔「わかったおっぱい」
ミヤ「何、その語尾?セクハラで訴えるからね」
 翔「・・・ゴメン」

ミヤ「もう・・・わ・・たし・・・ひっく・・・バレー辞めたいです」
 翔「ミヤ、オレはお前がどれだけ今までバレーを頑張ってきたか知っているぞ!」
ミヤ「・・・先生」
 翔「ミヤ・・・そしてお前がどれだけバレーを愛していたかもな」
ミヤ「・・・」
 翔「ミヤ!オレともう一度、国立競技場を目指そう!」

ミヤ「サッカーじゃん!!競技場を間違えてる!」
 翔「武道館だっけ?」
ミヤ「スポーツですらない!」
 翔「オレ、教師に向いてないかも」
ミヤ「まぁ、間違いなく向いてないね」
 翔「じゃあ、今度はテニス部の顧問やるよ」
ミヤ「どうせ一緒でしょ?分かりきってるよ」
 翔「でも、1番やりたいのは『スパイダーマン』かな」」
ミヤ「今頃、影響されんなよ!もういいよ」
二人「ありがとうございました」



以上で全て終了です。 有難う御座いましたm−−m

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