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☆6組目 今期ランキング4位、セミファイナルBブロック1位!

ノーセンス

コント/作って遊ぼう!

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岸田:がんばります!

佐藤:はい。



司会:ここまで全てがTOP合格! セミファイナルではなんと満点を記録! ノーセンス!

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岸田:しげるー、

佐藤:まさしのー!

2人:作って遊ぼう!

佐藤:さあ、今日も始まりました、しげる&まさしの作って遊ぼう!
   体は子供、頭脳は大人でお馴染み、少年アシスタントの佐藤まさしです!

岸田:そして、低学歴、低収入、低身長の3Тでお馴染み、取り柄は工作だけのしげるお兄さんでーす。

佐藤:うわぁ、否の打ち所のない自虐ネタだね、お兄さん!
   でも一応、全国のちびっ子がみてる番組だから夢も希望もないこといっちゃ駄目だよ!一応NHKだしね。

岸田:ごめんよチェリーボーイ!てへへっ。

佐藤:今、僕の手にはさみが握られてなくてよかったね!
   勢いに任せてザックリいっちゃいそうだったよ!
   じゃあさっそくだけど今日はなにを作るんだい?

岸田:今日は子供の作り方を教えるよ!

佐藤:ちょっとお兄さん・・・

岸田:まず女性器に指や道具で刺激を与えるだろ?

佐藤:何をディープに語り始めてんだよ!「だろ?」とか言われても僕、少年だからわかならいよ!

岸田:だからな、まずちんこをな、

佐藤:うぉぉぉい!!だからNHKなんだからそういう話をすんなって!
   ちんこについて熱く語る工作番組なんて前代未聞すぎるよ!

岸田:まいったなぁ、今日は子供作るつもりで来てたんだけどなぁ。

佐藤:どんな心持ちで来てるんだよ。大体相手がいないだろ。

岸田:なんだいなんだい、さっきはわからないって言ってた癖に、本当はエロチックな知識も大人並みなんじゃないか!

佐藤:うるさいよ!立場上、僕が止めなきゃならないの!

岸田:今度、「おかあさんといっしょ」の歌のお姉さんに睡眠薬盛ろうぜ。

佐藤:やらないよ!眠らせて何するつもりなんだよ下衆野郎!

岸田:でも遊びでデキちゃったら洒落にならんよね。「作って遊ぼう」だけに。

佐藤:上手いこと言ってるつもりだろうけど全然上手くねぇ!
   つーか工作番組なんだからなんか工作の案出せよー!

岸田:えぇー?俺いいわぁ。

佐藤:なんで拒否れるんだよ!ほんと何しに来てんだ!
   じゃあもう小物入れかなんかでいいからとりあえず作ろうよ!

岸田:えぇー、既製品買えばいいじゃん。

佐藤:元も子もないこというんじゃないよ!じゃあ自動車!牛乳パックの自動車作ろう!

岸田:えぇー、俺免許持ってねえし・・・。

佐藤:そんな本格的なのじゃねえよ!察しろよめんどくせえなぁ。

岸田:あぁ、おもちゃの奴ね。じゃあもうそれでいいから作るか。

佐藤:おっ、やっとやる気になったね。もう僕ヘトヘトだよ。

岸田:まず牛乳パックに好きな色の色紙を貼ってボディーのデザインをしよう。

佐藤:やる気になってくれて何よりだよお兄さん。
   じゃあ僕は何をすればいいのかな?

岸田:そうだなー、じゃあちょっくら近くのコンビニでタバコ買ってきてくれる?

佐藤:パシリじゃないか!僕、少年だからタバコ買えないよ!

岸田:マルボロメンソールな。

佐藤:だから行かねえよ!銘柄とかどうでもいいわ!工作の手伝いさせろよ!

岸田:あー、じゃあ端の方でセロハンテープ丸めて両面テープでも作ってろよ。

佐藤:言い方に刺があるなぁ・・・。まあいいけど。
   ・・・あれ、これ難しいな、うまくいかないよお兄さん。

岸田:そんな手にベタベタ付けてるからだろ、油がつくだろ。

佐藤:そんなこと言われても、あれ、できないなぁ。

岸田:だから端と端をくるっとまとめるだけだろうが!なんでできねえんだよ!

佐藤:イライラしないでよ!できないんだからわかりやすく教えてよ!

岸田:だーっ、もういい!退いてろ!

佐藤:だからお前がやっちゃ意味ねえんだって!
   僕はテレビの前のちびっ子の代弁者的ポジションなんだから、
   アドバイスして僕みたいな子供にもできるってことをアピールさせなきゃ。

岸田:うるせえ!貴様には工作の才能が無え!

佐藤:見切るのが早すぎるよ!ボロクソ言うなぁ・・・。
   じゃあテレビの前のみんなはお兄さんに注目しててね。

岸田:こんなもんココとココをこうやってくっつけるだけだっつーの。・・・ほら。

佐藤:すごーい!さすがお兄さん!

岸田:べっ、別に褒められたからって嬉しくねぇよ!

佐藤:わかりやすすぎる反応ありがとうお兄さん!
   じゃあ次はこの今作った両面テープを使って牛乳パックに色紙を張りつける工程だね!

岸田:じゃあ僕が色紙を張りつけるから、佐藤少年は近くのコンビニにお弁当を買ってきてくれ。

佐藤:だからなんでパシリに使おうとするんだよ!そういう意味でのアシスタントじゃねえよ!

岸田:スタッフさんたちの分も買ってくるんだぞ。

佐藤:だから行かねえって!なんだ、僕AD以下か!
   折り紙を貼らせろよぅ!

岸田:ちっ、うるせえったらありゃしねえ!だから子供は嫌いなんだよ!

佐藤:いますごい問題発言したからな!なんでこの仕事受けたか理解に苦しむわ!
   まったくもう・・・、あれ、これも難しいなぁ。紙がずれるなぁ。

岸田:ああっ、もうグシャグシャになるだろうが!ちゃんとやれや!

佐藤:だからイライラすんなって!これ難しいんだから。
   (ビリッ)あっ、折り紙がやぶれちゃったよ。

岸田:てめえ何破いてんだよ!!

佐藤:いや、なに本気で怒ってんだよ!怖いって!

岸田:これ1枚しかない金色だぞ!?

佐藤:確かに金銀はレアだけども!スタッフさんがいっぱい準備してくれてるからみみっちいこと言うなよ!

岸田:物が無くなったらまた買えばいいというマリー・アントワネット的な発想か!ゆとり教育の敗北者め!

佐藤:マリー・アントワネットでもねえし、敗北者でもねえよ!

岸田:いいか少年、もしも人を撃っても罪にならない弾が一発だけはいった拳銃を手に入れたら、俺は迷う事無く貴様の心臓を撃ち抜く!

佐藤:例えがマジすぎて怖いわ!金紙一枚でどんだけ怒り狂ってんだよ!

岸田:さあ、佐藤少年。早くこのはさみを使って頭を丸めるんだ。

佐藤:ペナルティーが重すぎるって!もういいじゃないか、この赤色の折り紙を使えばいいじゃないか。

岸田:うーん、仕方がない。じゃあ金紙の代わりにこのだっさい赤色の折り紙を貼りまーす。

佐藤:言い方に刺があるなあ・・・。

岸田:で、紙を貼るとこのようになります。

佐藤:わあ、綺麗に貼れてるー。お兄さんすごいや!

岸田:こ、こんなことで誉められても嬉しくないんだからっ(ポッ)!

佐藤:めっちゃ喜んでんじゃん。ポッじゃないよ。

岸田:君にはもっと僕の本質を誉めて欲しいナ・・・。

佐藤:残念だけど生理的に受け付けないよお兄さん。
   つーか早く完成させようよ。

(一生一緒にいてくれや 見てくれや才能も全部含めて♪)

岸田:あ、電話だ。

佐藤:電源きっとけよ。大人としての最低限のマナーだろ。
   なによりいまどき三木道三ってどうなのお兄さん。

岸田:(ピッ)はいもしもっしー。

佐藤:迷う事無く出てんじゃねえよ!収録中だろ!

岸田:今?ううん、全然暇。

佐藤:収録中だろうが!なにを暇なことがあるか!

岸田:えっ、30分後に看護婦と合コン!?行くにきまってんだろ!

佐藤:おい!

岸田:うん、うんうん。わかったー、じゃーねー。

佐藤:・・・ちょっとお兄さん。

岸田:完成でぇーす!

佐藤:嘘をつくな!!もろ未完成じゃねえか!!

岸田:いやー、作った作った。

佐藤:なに成し遂げた感を醸し出してるんだよ!
   有るべきものが無いじゃん!

岸田:この工作に対する情熱?

佐藤:いや、それもだけどさ!つーか、当たり前のようにそういう事言ってる時点でおかしいだろ!

   タイヤがついてないだろ!

岸田:いや、これ22世紀の空飛ぶ車だからタイヤはいらないのだよ。

佐藤:いい加減なことを言うな!僕が少年だからってそんな嘘に騙されるとでも思ったか!

岸田:タイヤが欲しいちびっ子は近くのオートバックスで買ってね!

佐藤:本格的なタイヤを勧めんな!ボディーとの比率が奇天烈なことになんだろ!

岸田:・・・じゃあね!

佐藤:うぉぉぉい!帰ろうとすんな!話はまだ終わってねえ!!

岸田:なんだよ、しつけぇなあ!!

佐藤:なにその見事すぎる逆ギレ!びっくりするわ。

岸田:俺、ケツカッチンなんすけど。

佐藤:そのケツはものっそい私的なことだろうが!
   いいかい、お兄さん。この番組は全国のちびっ子たちに工作の面白さを伝えるためにやってるんだ。
   そのメインパーソナリティであるお兄さんが工作を無下にするような態度とっていいと思ってるの?

岸田:いや、そういうのはワクワクとゴロリにやらせとけばいいじゃん。

佐藤:最悪ワクワクさんには敬称をつけろ!
   確かに工作番組だけで2つも枠とってるNHKも意味がわからないけどさ。

岸田:あーあ、あいつらさえいなけりゃなぁ。

佐藤:そういうこと言うんじゃないよ。2人で頑張っていこうよ。

岸田:東京で売れてるワクワクさん、全員死ね!

佐藤:ほぼピンポイント批判じゃないか!やめろよ!

岸田:東京で売れてるワクワクさんの飼ってるゴロリ、死ね!
   知らないトリマーの腕の中で死ね!

佐藤:やめろって!ゴロリはワクワクさんのペットじゃないし、トリマーのお世話にもならないよ!

岸田:あー、あいつらのせいで俺が雑な扱い受けてると思うとイライラしてきたわ。

佐藤:そんなネガティブに考えないでよ。

岸田:だってあいつらが朝とか夕方のちびっ子のゴールデンタイムにやってんのにさ、俺たちの扱いはなに?

佐藤:まあ、それはさ・・・。

岸田:なんで深夜4時に工作番組やらなきゃなんねえの?ちびっ子なんて見てるわけねえよ!

佐藤:・・・・・まぁねぇ。

岸田:だからさ、いい加減でいいのよ、こんな番組。

佐藤:そうなのかなぁ。

岸田:そうだって!あ、そうだ。俺、いまから合コンなんだけど少年も来るか?

佐藤:え・・・、いいの?

岸田:いいよ。少年のフェミニンな魅力で女どものガードも下がるだろうし。来るだろ?

佐藤:うーん、じゃあ行こうかな・・・。

岸田:よーし、そうと決まったら話は早い!じゃあ先に行ってるから番組締めてこいよ!

佐藤:え、ちょっと待ってよお兄さん!お兄さんって!・・・・早いなぁ。
   えーと、次回は合コンにおける偽りの愛情の作り方を教えるよ!それじゃあよい子のみんな、バイバーイ!

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☆7組目 今期ランキング9位、セミファイナルBブロック3位!

NIKE

コント「4分間」

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N「この舞台でコントということで。」

I「どんな形でもいいものを出せるといいですね。」

N「頑張りましょう!」



司会:正統派の高校生漫才師がファイナルではコント勝負! 実力派折り紙付き、狙うは優勝のみ! NIKE!

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(2人、あぐらをかいている。)

I「暇だなあ。」
N「暇だねぇ。」
I「まだ始まらないの?」
N「まだ始まらないねぇ。」
I「あとどれくらい?」
N「あと2時間半ぐらいかな。」
I「長いなぁ。」
N「長いねぇ。」
I「むうぅ。なんか暇潰せるようなもの無いの?」
N「ん〜・・。じゃあクイズ出すわ。」
I「おっいいね。」
N「問題な。ひとつのケーキをめぐって、兄のけんた君と弟のひろし君がケンカをしていました。」
I「おお。」
N「2人が文句無くケーキを分け合う為に、お母さんが取った方法はなんでしょう?」
I「・・・・方法を考えればいいのね?」
N「そう。2人が平等になるように。」
I「・・・・わかった。」
N「お、早いね。」
I「お母さんが食べた。」
N「子供怒るぞ。『2人が文句無くケーキを分け合う』んだよ。文句だらけじゃんそれじゃあ。」
I「2人の口に『×』って書かれたマスクをして・・」
N「ねえよ。ねえよ普通の家庭にそんな古いアイテム。まああったにしても不正解だな。」
I「だろうね。別にあれ着けてても喋れるもんね。違うかぁ・・じゃあこれは?」
N「お、また浮かんだ?」
I「半分に切る。」
N「いや、それができたら苦労しないだろ。」
I「なんで?1番正当な答えじゃないの?」
N「ケーキってさ、形がなんか三角だったり丸っこかったり、いちごが乗ってたりで半分にしづらいじゃん。」
I「意地でも半分にする。」
N「いや意地とかじゃなくて。意地とかそうゆう問題じゃなくて。」
I「向こうから、いかなる敵が襲ってこようとも、」
両「半分にする。」
N「じゃなくて。それに子供って、半分に切っても『絶対お兄ちゃんのケーキ方が大きいよ!』とか言うでしょ。」
I「そうか。そういうのが発生するのか。」
N「だから、半分に切るってのも間違い・・」
I「わかった!」
N「お。」
I「ロールケーキだったんだ!」
N「・・は?」
I「ロールケーキを一直線に伸ばして、長さを測るのね。その半分の値を導きだして、そこにナイフを入れる。」
N「・・・・不憫。」
I「あれ?」
N「そんな余計なこといちいちするか?普通の家庭は。」
I「じゃあモンブランだ!」
N「はい?」
I「モンブランの上に乗ってるそばみたいなやつの本数を数えて、その半分を。」
N「お前は間違えている箇所が多すぎるな。」
I「の?」
N「の?じゃねえよ。そばって。根本的に、お母さんのとった『方法』聞いてんのよ。『モンブランだ!』とか変だろ。」
I「あ、そうか方法か。・・ケーキを文句無く分け合う為に。」
N「お母さんがとった方法は?」
I「家族会議。」
N「しないしない。いちいち開くかそんなことで。たかがケーキだぞ。」
I「されどケーキだよ。」
N「わかんねーよ。」
I「・・・ちょっと問題文もう1回言って。」
N「だから、ひとつのケーキをめぐって、兄のけんた君と弟のひろし君がケンカをしていました。」
I「けんた君とひろし君は本当の兄弟じゃなかった。」
N「だから何?」
I「でもお母さんにはそのことを伝える勇気が無かった。」
N「戻ってこい。クイズに戻ってこい。で、2人が文句無くケーキを分け合う為に、お母さんが取った方法はなんでしょう?」
I「お母さんは本当のお母さんじゃなかった。」
N「だから何だよ。」
I「でもお父さんにはそのことを伝える勇気が」
N「無くていい。この家族に複雑な関係はないものとします。」
I「一気に難しくなったな。」
N「なってねーよ。お前だけだよ難しくなったの。」
I「うーん・・・まあダメもとで言ってみよ。はい!」
N「はい、そこのダメもと。」
I「えっと、けんた君がお兄さんだよね?」
N「そうだよ。」
I「けんた君が、ケーキを譲れるぐらい大人になるまで待つ。」
N「大体どれくらい?」
I「2年ぐらいかね。」
N「2年後に、けんた君が『いいよじゃあ。お前にこのケーキやるよ。』って言うでしょ。」
I「そしたら、2年前からそこに存在するケーキを受け取った弟のひろし君は・・。」
N「断るね。」
I「断るよな。『早く捨てろよバカ兄貴』ってなるな。」
N「あのね、全然遠いよさっきから。かすりもしてない。」
I「むぅ・・あのさ、ケーキは結局切るんだよね?」
N「切るよ。」
I「ナイフは・・誰が所有権を?」
N「所有権って・・ナイフは、兄弟のどちらかが使います。はい結構大きいヒント言ったよ。」
I「お母さんが切るんじゃないのか・・。なるほど全部謎は解けたぞ。点と点が点で繋がった。」
N「線を使おうか。まあだいぶ自信はあるみたいだね。答え言ってみ。」
I「けんた君がまずナイフを持ちます。」
N「はい。」
I「そのままひろし君を・・ザクッ!!」
N「えっ・・・!?」

I「悪いな、ひろし。このケーキは僕がもらうよ。」
N「お兄ぃ・・ちゃん?」
I「僕から言わせてもらえば、今の君は邪魔でしょうがない。」
N「・・・そんな!」
I「僕はケーキが食べたい。ただそれだけの話だ。他にお前を殺す理由なんてないよ。」
N「なんで・・僕を・・」
I「聞こえなかったか?お前が邪魔だから。言ったろ?」
N「だからって・・。」
I『ガラガラガラ。ちょっと!ひろしどうしたの!?』
N「お・・母さん!お兄ちゃんが!」
I「母さん大変だよ!ひろしが手を滑らせてナイフが刺さっちゃって!」
N「え?」
I『何やってんのよ!ちょっと待ってなさい!救急車呼んでくるから!』
N「ちょっと!違う・・のに。」
I「まったく。間抜けな奴だよなあ。ひろし君ってのも。」
N「はぁ・・はぁ・・。酷いよ。」
I「酷いかもなぁ。ただな、ちゃんとケーキは平等にしような。」
N「えっ?・・でもお兄ちゃんが・・食べちゃうんじゃ?」
I「あぁ。今は僕が食べる。でも大丈夫だよ。」
N「・・・・え?」
I「ちゃんと、お前の墓に立派なケーキ供えてやるから。」
N「!!」
I「楽しみにしとけよ。じゃあ僕は塾にでも行ってくるから。素敵な夢でも見てろ。」
N「・・・お・・おにぃ・・ちゃん・・。」

I「できた。」
N「できてねぇよ。望んでねぇよこんなバイオレンスな展開。」
I「でも最終的には平等に・・。」
N「なってないなってない。片方絶望的じゃん。こんな末恐ろしい答えはないからね、このクイズに。」
I「そうかぁ。・・ってことは、もっといい話なワケね?」
N「いや別にいい話ってワケでは。」
I「これだわ。やっと来た。点と点が点線で繋がった。」
N「実線使おうか。ちゃんと繋ごうかどうせなら。」
I「こういうことだね。まずケンタッキ・・いやいやけんた君が、」
N「この期に及んでそんな間違えするか。」
I「ナイフを持ちますと。」
N「うん。けんた君がナイフを持ちました。」
I「しかし、そのナイフをうっかり湖に落としてしまいました。」
N「・・・・・落としてしまいました。」
I「するととても美しい湖の精が現れて、こう言いました。」

I「あなたが落としたのは、この金のナイフですか?それともこの銀のナイフですか?
  それとも『オレオ』ですか?」
N「いいえ、私が落としたのはただのナイフです。」
I「あなたは正直者です。あなたには、この平等に分けたケーキを差し上げます。」

N「ねーよ。ねーよそんな展開も。」
I「違うんだよ。まだ続きがあんの。」
N「まだあんの?」
I「まだあるの。すると、この話を聞きつけた欲張りけんた君が、その湖にナイフを落としました。」
N「欲張りけんた君?」

I「へっへっへっ。早く精霊様は出てこないかなあ♪」
N「ざぶざぶざぶざぶ・・。」
I「おっ!出てきた出てきた!」
N「あなたが落としたのは、この金のナイフですか?それともこの銀のナイフですか?
  それとも『ビスコ』ですか?」
I「はい!私が落としたのは金のナイフです!あと銀のも落としました!
  それと、平等に分けたケーキも落としました!全部返してくださいな!」
N「・・あなたは大嘘つきですね。あなたに渡すべきものなどございません!」
I「ええっ!そんな!」
N「さようなら。ざぶざぶざぶざぶ・・」
I「待って!!」
N「ざぶざぶざ・・・・ぶ?」
I「確かに私はあなたから何も貰えなかった!だけど・・あなたの知らないうちに、
  僕はあなたからトキメキを貰ってしまいました!」
N「・・・え?」
I「僕は確かに大嘘つきかもしれない。だけど、この気持ちは決して嘘なんかじゃありません!
  金のナイフも銀のナイフも要らない!だから・・あなたのココロを僕にください!
  そして・・・毎朝、僕のケーキを平等に分けてください!!!」
N「・・・・・・・・・。」
I「・・・・・・・・・。」
N「・・・・・・・・・。」
I「答えなに?」
N「じゃあ答えな。正解は、『兄弟の片方がケーキを切って、もう片方に選ばせる』でした。」
I「・・・あぁなるほど!それならバランス悪く切っても、切った奴は選べないから・・。そういうことか。」
N「そういうことさ。」
I「へぇ〜・・・。あと何分?」
N「あと2時間と26分。」
I「長いなぁ。」
N「長い。」

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☆8組目 今期ランキング7位、セミファイナルBブロック2位!

アポカリプス

おばあちゃんとの思い出

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大好きだ・・・・



司会:ファイナルでも勿論コント! 終盤上り調子でファイナルまで辿り着いた、優勝なるか!? アポカリプス!

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ミーンミーンミーンミーンミーン

ひろ:この辺じゃあ犬のしつけもろくにしてねぇのかよ。あー疲れた。寝るか。

バタン

祖母:ひろくん、どうしたの?

ひろ:あ?犬に追い回されたんだよ。まぁ返り討ちにしてやったけどな。てめぇは?

祖母:おばあちゃんは草を刈っていたの。

ひろ:だからそんなもん持ってるのか。部屋に持ってくんなよ。

祖母:そうね。鎌は室内では刃を握って持ち歩かなきゃね。

ひろ:あぶねぇ!なんでハサミみたいにしてんだよ。

祖母:あれ?ひろくん。さっきから口は動いてるけど・・首から下が・・死後硬直してる!

ひろ:仰向けで休んでるだけだ!

祖母:なーんだ。良かった。

ひろ:なんで動かないだけで首から下が死後硬直なんだよ。俺の体はそんな器用なことはできねぇからな。

祖母:追い回されたってどこの家の犬に?

ひろ:こんなド田舎でドーベルマン飼ってるとこだよ。

祖母:錦織さんとこ?

ひろ:知らねぇよ。俺はこの辺の奴じゃねぇんだから。

祖母:それじゃあひろ君のために錦織のところに復讐にいくわよ、惣吉郎。

ひろ:鎌に死んだジジイの名前をつけるんじゃねぇ!よせよ。

祖母:いいの?

ひろ:そんな事をしなくていい。

祖母:やっぱりひろ君は良い子ね。

ひろ:返り討ちだろうが・・・・・・・あー暇だー。

祖母:それじゃあおばあちゃんが大正デモクラシーについて話してあげようか?

ひろ:聞きたくない。

祖母:そっか・・・・・・・・

ひろ:なんで大正デモクラシーを体験した人間に鎌で攻め込むなんて力があるんだよ。

祖母:それは・・・おばあちゃんが・・・ひろ君のことを・・・愛して

ひろ:気持ち悪い。

祖母:・・・・・・・・・・・・・・・

ひろ:あー!!おかしいだろ。

祖母:なにが?

ひろ:ここは先進国だぞ。なんで山と田んぼしかねぇようなところが存在するんだよ!テレビないのか?

祖母:うん。

ひろ:はー!!

祖母:ラジオならあるわよ。

ひろ:ラジオねぇ。

祖母:ほらこれ。

ひろ:うわっ!なんだこれ。電源入れたら、天皇が我が日本は戦争に負けましたとか言いそうじゃねぇかよ。

祖母:ちょっと古いけど、使えるわよ。

ピッ

ひろ:あー音は小さいけど、確かになんか聞こえるな。ん?あっ聞こえなくなった。ババア、ダメじゃねぇかよ!

祖母:ごめんね。・・・・・・それじゃあおばあちゃんと大正デモクラシーしようか。

ひろ:んなことできるわけねぇだろ。

祖母:ひろ君が吉野作造になって民本主義を唱えて、おばあちゃんは美濃部達吉で天皇機関説を唱えるのよ。

ひろ:それのどこがおもしろいんだよ!つーかそれだとお前とやる意味がねぇじゃねぇかよ!

祖母:あっそうね。

ひろ:それにこんなド田舎を大正色に染めてどうする気だよ。

祖母:うーんそれじゃあどこか行こうか?

ひろ:んなのいやだよ。俺は疲れてんだ。歩くのなんて嫌だ。

祖母:大丈夫。移動はおばあちゃんが人力車を引くからひろ君はそれに乗っていればいいのよ。

ひろ:てめぇはその状況が人の目にどう映るのかがわかんねぇのか。

祖母:ふ・・・夫婦。

ひろ:どんだけ亭主関白だ!奴隷にしか見えねぇだろ。

祖母:いこうよ。ね?

ひろ:まぁいいか。

祖母:やったー!!

ひろ:人より獣に出会うほうが多いしな。んでどこいくんだ?

祖母:お台場。

ひろ:田舎の人間は距離の感覚がおかしいのか?ここから東京ってどんだけあると思ってんだ。そもそもあんなとこに行って何をするんだよ?

祖母:うーん・・・・・埋め立て。

ひろ:お前は人力車でそこまで行ってやることがそれでいいのか!

祖母:お台場はきっと・・・・夕日がきれいね。

ひろ:たった二人で埋め立てしながら見る夕日なんて悲しいだけだ!

祖母:・・・・・・・ダメ?

ひろ:ダメに決まってんだろ。

祖母:そう・・・・ごめんね。ひろ君の気持ちに応えることができなくて。これじゃあひろ君の背中がどんどん見えなくなっていく・・・・・・・・行かないで、ひろ君!

ひろ:あのなぁこの二週間ずっと言おうと思ってたんだけどな。

祖母:なに?

ひろ:お前の気持ちは重い!なんでお前は俺の女を気取ってんだよ!

祖母:だって・・・・ひろ君は死んだおじいちゃんにとっても似てるから。

ひろ:お前さっき鎌の事を死んだジジイって言ってたじゃねぇかよ!それとも何か?俺は鎌似か?鎌野作蔵ってか?

祖母:そんな事ないわよ。ひろ君は良い男よ。そうね・・・・・岩倉具視と大久保利通を足して二で割った感じかしら・・・・・

ひろ:それをイメージするためには歴史の教科書が必要だな。

祖母:ひろ君は本当にとっても良い男よ。・・・・・・やっぱりひろ君に嘘はつけないわ。

ひろ:あん?なんだ突然。

祖母:さっきの岩倉具視と大久保利通っていうのはおばあちゃん、サバを読んでたわ。おばあちゃんが物心ついた頃には死んでいたの。

ひろ:別にそんなことを言わなくてもいい!ツーかその年でサバを読むことに意味あるのか。

祖母:そう・・・・・・・ありがとう。でもひろ君にはいつでも素顔のままでいたいから。

ひろ:だかそういうのが重いんだよ。つーかババア、俺は東京に女いるからな。

祖母:そうなの?

ひろ:ああいるよ。

祖母:そう・・・・・・そういえばひろ君が東京でどんな風に生活しているのかおばあちゃん知らないなぁ。

ひろ:東京での生活?

祖母:そう。例えばどんな小学校に行ってるのかだとか、そこでどんな事があっただとか。

ひろ:はー・・・なんでそんな面倒なことを・・・・あー聞きたいのか?

祖母:うん!

ひろ:うちの学校はなぁ。・・・・・校長が三人いるんだ。

祖母:へぇー今はそんなにいるんだぁ。資本主義って大変ね。

ひろ:はぁ?

祖母:おばあちゃんが学校に行ってた頃はまだ資本主義はそんなに成長していなかったから、一人だったのよ。

ひろ:・・・・へぇ。あとは・・・・・蛇口からジャムが出るんだ。

祖母:へぇ〜水道局も手広くなったのね。まだ田舎はそうだけど、おばあちゃんがまだこんなに年をとっていなかった頃は全部水だったのよ。

ひろ:・・・・今もそうだよ・・・・・ちなみにトイレの蛇口からはハチミツが出る。

祖母:へぇー。それにしてもすごいわね。どんどん日本が外国のようになっていくわね。まずは水道から外国化かぁ。

ひろ:・・・・・外国だって水だよ・・・

祖母:ひろ君。

ひろ:ん?

祖母:どんなに日本が外国みたいになってもあなたは日本人よ。それは忘れないで。

ひろ:ああ、俺の体内にオレンジジュースが流れたりはさせないよ。・・・・・・あとは・・・・学校が皇居の中にある。

祖母:ひろ君が次期天皇かぁ。

ひろ:お前さぁ!

祖母:えっ?

ひろ:なんか!・・・なんか違うだろ!

祖母:なにが?

ひろ:・・・・いやなんでもない。

祖母:東京での生活は楽しい?

ひろ:ああ、楽しいよ。こんなド田舎なんかより数百倍な。

祖母:・・・・・・・そう。明日帰るのよね?

ひろ:ああ、清々するよ。

祖母:・・・・・・・それじゃあ今のうちにこれ。

ひろ:なんだそれ。

祖母:おこづかい。お父さんとお母さんが来てからだとダメって言うかもしれないから。

ひろ:いらねぇよ。俺はババアから金とる趣味なんてねぇ。お前はそれで余生でも楽しめ。

祖母:・・・・・ひろ君。

ひろ:ババア。

祖母:ん?

ひろ:来年もまだ生きてろよ。

祖母:うん!

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☆9組目 漫才で高得点連発、今期ランキング3位!

ケースバイケース

漫才「三億円事件」

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持村:シュ〜、シュ〜、シュ〜ラ〜ル〜♪

川嶋:テーマソングにする気か?


司会:今期は漫才の高得点で上位3位に食い込んだ! 抜群の構成力は目を見張る! ケースバイケース!

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川嶋:はいどうもケースバイケースです!よろしくお願いします!
持村:最近「初恋」という映画が公開されましたね。
川嶋:あー、されましたね。あの、三億円事件をモチーフにした。
持村:実行犯の白バイの男が女子高生っていう。
川嶋:そうそう。初恋の相手に頼まれて。
   斬新ですよね。普通そんなこと考えつかないですよね。
持村:ていうか普通に考えてありえなくないか?そんなこと。
川嶋:まあ確かにそうかもしれませんけど、いいじゃないですか。あくまでフィクションなんだから。
持村:だって考えてもみてくださいよ。女子高生といったら青春まっただ中ですよ?
   その女子高生が「お前変装したら男に見えるから警官役やってくれ」って言われてみなさいよ。もう幻滅ですよ。
川嶋:どんだけデリカシーのない男なんだよ!そんな言い方するわけねえだろ!
持村:でも心の中ではそう思ってるわけでしょ?
   きっとこの女子高生は、相当背が高くて、中学の時には砲丸投げの大会で5位に入ったりしてるはずだよ。
川嶋:なんだよそのやたらと具体的なデータは?
持村:南海キャンディーズのしずちゃんだよ。
川嶋:絶対違う。なぜなら三億円事件があった頃、しずちゃんはまだ生まれてないから。
持村:でも宮崎あおいでないことも確かだよね?
川嶋:当たり前だろ!あれは映画で犯人役を演じてるだけだ!
   現実と虚構の区別くらいつけられるようになってくれ!
持村:そもそもあんなかわいい子が警官と間違えられるわけないじゃん。
川嶋:確かにそうだけど、別にフィクションだからそんなこだわらなくても。
持村:あんな子が警官のかっこして現金輸送車止めてみなさいよ。
   「危ないよ〜、こんなところで遊んじゃ」って、アメもらって家に帰されるのがオチですよ。
川嶋:かわいいっつっても幼稚園児じゃないんだからそんな扱いはされないだろ!
持村:そしたら、犯人の方も「おうちわかんなくなっちゃったの・・・」って言ったりしてな。
川嶋:乗っかってどうする!
持村:「じゃあおじさんが家まで送ってあげよう」
   「あの白バイも一緒に送ってくれる?」
   「うーん・・・白バイは後でいい?
    今、東京芝浦電気府中工場にこの現金運んでる途中だから載せられないんだよね・・・」
   「やだー!白バイも一緒じゃなきゃいやだー!」
川嶋:そのやりとりの方向性が見えてこないよ!
   そもそも白バイに乗ってる時点で幼稚園児扱いする年齢じゃないと気づけ!
持村:「しょうがないなあ・・・」と、白バイを積むために車からおろした現金を、
   犯人グループはまんまとせしめることに成功しましたとさ。
川嶋:そんなオチかよ!現金輸送車の運転手はどれだけバカなんだよ!
持村:そう。まさかそんな経緯で盗まれたなんて恥ずかしくて言えないじゃん。
   それで、ありもない話をでっちあげたんだよ。
川嶋:あの、「爆弾が仕掛けられたって言われた」とか「白い煙が上がった」とかは全部嘘だって言うのかよ!
   大体、他に目撃者がいるからそんな嘘が通用するわけないだろ!
持村:目撃者もやっぱり、運転手からアメをもらってるんだよ。
川嶋:それがどうしたよ!お前はアメにどんな力があると思ってるんだよ!
持村:お前・・・「VC3000のど飴」のことをなめてんのか?
川嶋:なんでそこでわざわざ当時なかったと思われる商標を持ってくるんだよ!
持村:えっ、3000年続いてるから「VC3000」なんじゃないの?
川嶋:ビタミンCが3000ミリグラムっていう意味だよ!
   紀元前から続いてるのど飴って歴史あるにもほどがあるよ!
持村:アメだけに。
川嶋:?
持村:アメだけになめてんのか?
川嶋:一呼吸置かれて言われても「うまい」とかリアクションとれるわけないだろうが!
持村:というわけで、みんなで嘘をついたから、犯人が見つからずに時効を迎えたんだよ。
川嶋:お前はどれだけ好き勝手考えれば気が済むんだよ!
持村:はっ!ということは犯人はやっぱり女子高生?
川嶋:もういいよお前の妄想は!
   確かに謎の多い事件だから、犯人が女子高生ってこともないことはないと思うけどね。
持村:そう。三億円事件っていうのはすごい不思議な事件だよな。
川嶋:うん。なにせ、犯人の遺留品が120点もあったのに、犯人を特定できなかったんだからね。
持村:全部はらたいらさんに賭けたんだけど、見事にはずしちゃったんだよな。
川嶋:そんな使い方はしてねえよ!
持村:こういう事件が起こった時には竜雷太に全部賭けるのが常識だよな。
川嶋:賭けられた竜雷太はどうしたらいいんだよ!
持村:竜雷太だったら、「スーパーゴリゴリさん」を使って一発で犯人を特定できたのに・・・
川嶋:なんだその「スーパーひとしくん」みたいなのは!
   そうじゃなくて、全てが大量生産されているものだったから、持ち主を特定できなかったんだよ。
持村:それを知って、一点ものとだまされて買った人たちが抗議に行ったわけだ。
川嶋:あったかもしれないけどそんなことは今どうでもいいよ!
持村:どうでもいいことないだろう。
   それで裁判起こして勝ち取った金額が合計3億円だったから「三億円事件」って呼ばれてるんだから。
川嶋:どこでそんなデマ仕入れてきたよ!
   そうじゃなくて、現金輸送車が奪われた金額が3億円だったから「三億円事件」なの!
持村:あ、そうなの?
川嶋:そうだよ!今更になってそんな根本的なところでの間違いを露呈してるんじゃないよ!
持村:でもこの事件で、東芝の人たちもさんざんだったよな。ボーナスとられちゃうんだもん。
川嶋:それがそうでもないんだよ。
   東芝はこのボーナスに対してちゃんと保険をかけてたから、東芝の実質的な被害はわずかですんだんだ。
持村:あ、そうなんだ。
   でも、それを考えると、そういう事件が起きた時、保険会社は大変だな。
   だって、当時の3億円って今の30億円くらいなんだろ?そんなお金いっぺんに出せないじゃん。
川嶋:うん、だから、そういう大口のものになると、保険会社は「再保険」っていうのをやってるんだ。
持村:再保険って?
川嶋:例えば、東芝が3億円が返ってくるような保険をかけたとするだろ?
   そうすると、その保険会社は、他のいくつかの保険会社に保険をかける。
   これで危険を分散させているわけだね。
持村:なるほど。
川嶋:だから、三億円事件で実質的に大きな損をした人はいないってわけ。
   だからみんな、不謹慎ながら「おもしろい事件」って思っちゃうんだろうね。
持村:大人に、定価よりちょっと多いお金渡して酒買ってもらう中学生と一緒だね。
川嶋:最終的に法にふれているかふれてないかという点で大違いだよ!
持村:いいじゃん。実質的に大きな損をした人がいるわけじゃなし。
川嶋:やってることがしょぼいんからおもしろさのかけらも感じないよ!
持村:あと、アメ買うときにも同じことやるよね。
川嶋:アメくらい子供でも普通に買えるだろうが!なんで大人の力を借りる必要があるんだよ!
持村:一番上の棚にあるから取れないんだよ。
川嶋:じゃあ取ってもらえ!取るのをボランティアでやってくれる大人くらい探せばいくらでもいるから!
持村:お前、「はちみつきんかんのど飴」なめてんのか?
川嶋:なんでそこでさっきと違う商標を持ち出してくるんだよ!
持村:アメだけに。
川嶋:同じの2回もやってももはや誰も笑わないよ!
   ちなみに再保険っていうのはいろんなところで使われていて、
   アメリカで起きた911事件で発生した多額の再保険が原因で日本の再保険会社がつぶれてしまった、なんてこともあるよ。
持村:アメリカで・・・?日本が・・・?
   アメリカはなんで日本にそんなことをするんだ!
川嶋:アメリカを責めてもしょうがないだろうよ。危ないと思ったら保険の契約断ればいい話なんだから。
   そもそもあんなことが起こるなんて、誰も想像していなかっただろうしね。
持村:なめるなよ・・・ケント・デリカット・・・
川嶋:なんでそこでケント・デリカット限定なんだよ!
持村:「アメ」リカだからってなめてんじゃねえぞ・・・
川嶋:何回やってんだよそのネタ!ちょっとひねったらいいってもんじゃないだろ!
持村:アメリカの上にユタ州代表のケント・デリカットは俺の敵だ。
川嶋:いつからケント・デリカットはユタ州代表になったんだよ!
   あと、お前はユタ州になんの恨みがあるんだ?
持村:子供の頃、湯たんぽでやけどしたことがある。
川嶋:ゴロだけじゃねえか!ユタ州なんの関係もねえよ!
持村:ケント・デリカット・・・この、町内会代表の持村様が成敗してくれる!
川嶋:なんで相手のユタ州に対してお前は町内会ってしょぼいんだよ!
持村:俺にケント・デリカットのメガネを割らせろ!
川嶋:勝手に割りに行けよ!そして警備員ににべもなく追い出されてこい!
持村:あ!そうだ。三億円事件の犯人さ、ケント・デリカットってことでよくない?
川嶋:いいわけないだろ!もういいよ。

2人:どうもありがとうございました。

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いよいよ注目の結果発表へ!