司会:それでは見事OAを獲得した上位5組の発表です!








ワールドスコーピオン! 453いっぱいいっぱい 第3位 (1/1)

初挑戦で歴代
位記録! 見事に初勝利を飾った!

NIKE
! 442いっぱいいっぱい 第4位 (2/2)

2連続でOVER400! 歴代
位の記録を叩き出した!

アポカリプス! 327いっぱいいっぱい 第5位 (1/1)

初挑戦初OAで白星発進!

パピーゲバ! 488いっぱいいっぱい 第位 (1/1)

実力を見せ付けた! 歴代
位のスーパー記録でTOP合格!

劇団ヴァージニティー! 465いっぱいいっぱい 第2位 (1/1)

着実に支持を受け歴代位の高得点!



それでは勝ちあがった5組のネタをどうぞ!





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ワールドスコーピオン

漫才/風呂 (1/1)


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A:今回のネタ俺は好きですよ。

B:俺も。



司会:私も含め、審査した皆さんが好きだった! 初挑戦から歴代7位記録でOAだ! ワールドスコーピオン!



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A:どうもワールドスコーピオンです。

B:よろしくお願いします。

A:いきなりだけど俺の話を聞いて!

B:なんだよ。

A:俺、昨日風呂に入りました。

B:…普通だよね。なんでそんなに当たり前なこと、自慢話みたいにしてくるんだよ。

A:じゃ聞くけどさ、お前は昨日風呂入ったのかよ。

B:入ったよ。

A:入ったの!?入ったならなんで、俺に自慢してこねーんだよ!

B:自慢することじゃねーだろ。そんなこと言ってたら俺は、毎日お前に風呂の自慢しなくちゃいけないじゃん。

A:ま、ま、毎日!?

B:驚くことじゃないよね。「毎日入ってる」って聞いて驚くおまえを見て、俺が驚いちゃったよ。

A:お前なんで毎日風呂に入ってるの?毎日入ると風呂が気持ちよくないじゃん。

B:そんなことねぇよ。いつでも風呂は、気持ちいいよ。俺1日3回とか入っちゃうし。

A:1日3回!?お前、風呂入りすぎで気持ち悪いよ。月1の俺を見習え。

B:お前の方が気持ち悪いよ!月1ってなんだよ。どおりでいつも蝿がお前に寄ってくるわけだ。

A:臭くねーよ。俺は、蝿さえも寄ってきてしまうフェロモンを出してるんだよ。

B:ただの体臭だろ!!フェロモンって言うな。

A:俺は、月1しか風呂に入らないが、風呂掃除は毎日してるよ。

B:じゃ入ればいいじゃん!なんで風呂だけピカピカにしてるんだよ。

A:風呂はピカピカの方がいいだろ。

B:風呂の前に体をピカピカにしろ!!入らないなら風呂を洗う意味がないよね。

A:俺はきれい好きなんだよ。

B:それなら風呂の前に体をピカピカにしろよ!!身の回りよりまずは自分からだ。

A:うるせぇよバカ。てめぇは俺のことなんてほっとけよ。うっとしいな。

B:…お前は心もピカピカにしろ!!てかまずなんで風呂に月1しか入らないんだよ。

A:俺はな、毎月26日の風呂の日にしか入らないって決めてるんだよ。

B:バカじゃねーの。確かに26日は風呂の日だけど、別にそんなの気にしないで、毎日入ればいいじゃん。

A:毎日風呂に入ると、体に汚れがたまらないだろ。

B:何でも貯めた方が得みたいな感じで体の汚れを考えるな。

A:ちょっと聞きたいんだけどさ、お前が風呂入る時最初どこ洗うとか教えてよ。

B:急になんだよ。気持ちわりいよ。

A:急に聞きたくなったんだから教えてよ。風呂入ったらまず何をする?

B:最初は、体洗います。

A:お前バカだろ。最初は、着ている物を脱げよ。

B:別にそこまで細かく言わなくていいじゃん…。言わなくてもわかるでしょ?

A:あっごめんごめん。お前は、服着ながら風呂に入るタイプね。

B:そんなタイプないよ!俺をちょっと変わってる人みたいな扱いするな。誰だって風呂に入る時は脱ぐよ。

A:脱ぐなら言えよ。お前が何も言わないから俺は、お前が服を着たままで体洗ってるところ想像しちゃったじゃん。

B:勝手に想像するな!!じゃ最初から言うね。まず服を脱ぎます。そして体を洗います。

A:えっ、どの体のどの部分から洗うの?

B:まず、右腕かな。

A:右腕をどっちの手で洗うの?

B:はっ!?どっちの手って…。タオルは、左手に持ってますよ。

A:お前と俺は風呂に関しては、気が合わないようだ。右腕を洗う時は、右手で洗え!

B:無理だろ!!めちゃくちゃ洗いにくいし。ひじの回りとか手が届かないから、まったく洗えないぞ。

A:右手で届かなかったところは、左手で洗えばいいじゃん。

B:二度手間だろ!!なら最初から左手で洗えば早いだろ。

A:俺には、最初から左手を使う勇気がねーんだよ。

B:…言ってる意味がよくわかないけど、お前ならやれるから自信持てよ。

A:…わかった。俺は決めたぜ、今度から勇気を持って右腕を最初から左手で洗うよ。

B:そんな決意表明しなくていいよ。

A:体の次は、どこ洗うのか教えて。

B:頭を洗います。

A:毎日頭洗ってるの!?そのうち毛が緑色になるぞ。

B:ならねーよ!!なんで、頭を洗うと染まるんだよ。

A:じゃ頭の次は、どこ洗うの?

B:顔を洗いますよ。

A:毎日顔洗ってるの?あごがしゃくれるぞ。

B:そんなわけねーだろ!!その話がホントなら、全国ほとんどの人がしゃくれてなきゃおかしいだろ。

A:猪木がしゃくれてる理由を知ってるか?

B:えっまさか、顔を洗いすぎたから?

A:違う、遺伝だよ。

B:普通じゃねーかよ!!なんでいきなりそんな話したんだよ。

A:顔を掃除した後はどうするの?

B:言い方が悪いよ!洗うでいいだろ。

A:顔を洗った後は?

B:ひげを剃ります。

A:お前、風呂でひげ剃ってるの?

B:じゃお前は、どこでひげ剃ってるんだよ。

A:トイレ。

B:剃りづらいだろ!なんでわざわざ鏡のないところで剃るんだよ。

A:トイレだと、座れるだろ。

B:…風呂でも座れるわ!!てか、家ならどこでも座れるわ。なんでトイレなんだよ。

A:トイレだと、水が出るだろ。

B:風呂も出るわ!!

A:俺の家の風呂は、水が出ないんだよ。

B:どんな風呂だよ。じゃお前の家は、蛇口から何が出るんだよ。

A:お茶だよ。

B:どんな構造してるんだよ!!お前は、お茶で体洗ってるのか?

A:そうだよ。ウーロン茶のシャワーを浴びてるよ。

B:茶の種類はどうでもいいよ!お前の家、テレビでぜひ紹介してほしいよ。

A:ひげを剃った次は、どうするの?

B:風呂にすごむんですよ。

A:あぁここでやっと湯に入るんだ。俺、ずっと風呂に入ってると勘違いしてた。

B:勘違いしすぎだよ!!風呂入りながら体洗うのは、まず無理だろ。

A:無理じゃないよ。俺を見習え。

B:マネしねーよ!!湯にすごみながらどうやって体洗うんだよ。

A:俺の家は、湯じゃなくて茶だよ。

B:どっちでもいいわ!!

A:俺は、お茶にすごみながら体を洗う。そして喉がかわいたら飲む。

B:飲んじゃうんだ。そりゃ茶もだんな。

A:実はお前、みんなの前だからって恥ずかしがって、毎日風呂に入ってるってうそついてるだろ?ホントは、月1しか入ってねーんだろ?

B:お前みたいな不潔と一緒するな。

A:俺が不潔?

B:そうだよ。風呂を1ヶ月に1回しか入らないお前は、不潔だよ。

A:わかったよ。そこまで言うなら、明日は風呂入るよ。

B:今日入れよ!!もういいわ。

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453/545いっぱいいっぱい

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NIKE

漫才「カジノ」 (2/2)


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N「ありがとうございましたぁ!」

I「笑うことは脳にもいい事らしいですよ。」

N「ということで笑ってください、どーぞ!」



司会:新ネタ勝負で2連続OVER400! 狙いすまされた笑いの数々が脳を刺激させてくれるぞ! NIKE!


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N「はいどーも!NIKEです〜よろしくお願いします!」

I「どーも。高校生漫才師NIKEです。」

N「お願いしますね。2回目の挑戦ですから頑張っていきましょう。」

I「そうですね。今日の漫才はチキン味でお送りしたいと思いますけども。」

N「全然解せないですね。どうしたらいいんでしょう僕等は。」

I「いえいえ。もう普通に漫才やっていただいて結構ですから。」

N「あぁそうですか。あの〜やっぱり遊ぶことって楽しいじゃないですよね。」

I「まあ遊びはね。楽しいですよ。」

N「そのなかでも、大人ならではの遊びってあるじゃないですか。」

I「大人ならではの遊び?ギャンブルみたいなやつ?」

N「まあ言うなればそうですね。ギャンブルに少し憧れてるんですよ。」

I「でも一口にギャンブルって言ってもいっぱいありますよ。」

N「まあね。」

I「何がやりたいの?競馬とか競艇とか?」

N「あぁそういうのじゃなくてですね。」

I「ムシキング?」

N「全然違うね。完全に子どもの遊びだしね。違いますよカジノですカジノ。」

I「あぁカジノいいね。大人な感じの雰囲気で。」

N「でしょ?だからちょっとやってみていいですか?ギャンブラーってモノを。」

I「じゃああなたがギャンブラーやって、僕が・・あの、カジノ屋さんやります。」

N「カジノ屋って・・。駄菓子屋さんみたいに言うなよ。言い方あるだろもう少し。」

I「あれですか『ビューラー』って言うんですか?」

N「ディーラーって言います!まつ毛いじるやつだからビューラーは。関係性ゼロだよ。」

I「まあとにかくやってみましょうよ。カジノ。」

N「そうですね。やってみましょう。」


I「いらっしゃいませ。」

N「ごきげんよう。」

I「今日もバッチリ決まってますね。」

N「まあね。服もちゃんとしないといけないからね。そういう世界だし。」

I「また大人ですねぇ。右手にとっくり持って。」

N「持たねえよ!違いますよブランデーグラスとか持ってるんですよ。」

I「ブランデーグラスってことは中身は無くてグラスだけ持って・・。」

N「違う違う!揚げ足をとるなお前は。ちゃんと中身は入ってますから。」

I「桃の天然水。」

N「ブランデー!ブランデーが入ってんの!」

I「左手にはガリガリ君ですか。」

N「ガキじゃねーかよ!大人な雰囲気どこいったんだよ!」

I「短パン、Tシャツ、リュックを背負って麦わら帽子と虫かごで。」

N「全部違うわ!完全に世界が違う!服装そんなんじゃないですから。」

I「じゃあどんなのですか?」

N「もうバッチリと。タキシードですよ。」

I「んで顔には仮面して。」

N「タキシード仮面じゃねーかよ!!セーラームーンはカジノにいねえよ!」

I「いないかな。マーキュリーいないかな。」

N「いねえよ!一番いないよマーキュリーは。仮面なしでお願いします。」

I「Non仮面で。」

N「Non仮面でお願いします。」

I「わかりました。では手始めに$コインのままお楽しみいただけるスロットなどいかがでしょう。」

N「おぉいいね。まずはそんな感じの手軽なのがいいね。」

I「じゃあスロットりますか。」

N「いや動詞にするな。とりあえずスロットやりましょう。」

I「えー。回転するドラムの数の方1個・3個・5個となっておりますが。」

N「1個ってなんだ!?スロットで絵が1個ってどういうことですか。」

I「その止まった1個に「グー」が書いてあった場合、パーのボタンを押してれば勝ちです。」

N「あの、ものすごいユルいゲームになっちゃってるから。ドラム3個がいいな。」

I「ではどーぞ。」

N「じゃあコイン入れて、スタートっと。(ガチャッ)」

I「しゃあああぁぁぁぁあ・・・。【7】。」

N「おっ。」

I【7】

N「お、きたきた!コレで次にもう1個『7』が来れば・・・。」

I【中島美嘉】

N「なんでだよ!何で最後に歌手が出て来るんだよ!」

I「『NANA』だからだよ!!」

N「だからなんだよ!!語が合っててもしょうがないんだよ!絵が揃わないと意味ないんだよ。

  とりあえずもうスロットやめますわ。次行こう次。」

I「もうやめるんですか。」

N「もうやめたいですね。中島美嘉とか出ちゃいましたし。」

I「まだありますよ。CR大工の源さんとか・・。」

N「もうパチンコだそれは!カジノにあるべきものじゃない!いいから次のやりたいです。」

I「じゃあルーレットりますか。」

N「動詞にすんなって。ルーレットいいですね。」

I「ではチップに両替してからお願いします。」

N「あぁ細かいね。なるほどなるほど。」

I「あちらでチップと交換できまして、むこうでならデールと交換できます。」

N「デール?・・・・・チップと交換すればいいんですよね?」

I「えぇ。間違ってもデールとは交換しないでください。」

N「なんだそれ。じゃあ付けんなその設定。はい両替してきましたと。」

I「では参りましょう。まずはこちらにシートがありますので、チップかデールを置いてください。」

N「チップを置けばいいんですよね。」

I「はい。間違ってもデールは置かないでください。」

N「だからいらねーよ!余計な設定つけんなっての。じゃあ置きました、ベットしましたと。」

I「ではルーレットを回したいと思います。」

N「はいはい。コレで玉を転がして、僕が賭けたところに玉が入ればいいんですね。」

I「さあルーレットは回っております。」

N「・・・・・・・・。」

I「・・・・・・・・。」

N「・・・・・・・・。」

I「・・・・・・・・。」

N「あの。」

I「はい。」

N「玉は転がさないんですか。」

I「なくした。」

N「オイ!!じゃあ何をしてたんだよ今まで俺らは!」

I「テレビ台の下に入っちまった。」

N「取り出せ!ちゃんと用意した上でやらせろ!」

I「なくしてからどうしようかと思っていろいろ試したんですよ。」

N「いやそんなこと言われても。」

I「最初ボーリングの13ポンドので試したんですけど。」

N「でかいよ!試す前からわかるだろ、明らかに違うことが。」

I「その結果を踏まえて次に酸素原子で試したんですけど。」

N「小っさい!!てか出来るかい原子でルーレットがよ!バカかお前は。」

I「バカじゃないです。ディーラーです。」

N「なにそれ。ディーラーでバカなんだよお前は。ルーレットもダメですねコレ。」

I「じゃあブラックジャックやりますか。」

N「はいはい。いいですね。」

I「ブラックジャックりますか。」

N「動詞にすんな。普通に1回言ってるだろ。とりあえずやりましょうよ。」

I「ではあちらの手術台の方へ・・。」

N「そっちか!!そっちのブラックジャックかぁ。薄々嫌な予感はしていたんだが。」

I「メスとかピノコとかありますけど。」

N「あってもよ!ピノコは少し興味あるけど。あの〜全然カジノを堪能できないんですよね。」

I「そうですか。」

N「本当にちゃんとお願いします!次、変なのだったら帰りますよ!」

I「わかりました任せてください!次のポーカーで!」

N「ポーカー大丈夫なのね?」

I「大丈夫です。ポカりましょう。」

N「もう動詞はこの際いいや。ちゃんとやってくださいよ!」

I「わかってますよ!楽しんでください!!」

N「お願いしますね!!」

I「ではまずフルハウスとスリーカードどっちがいいですか?」

N「ルールが違う!!なんでいきなり役を選ばせるんだよ!もうだめだ帰るわ!」

I「帰りますか。でも確かに1つもまともにゲームが出来ませんでしたからね。」

N「そうだよ。なんだよ今更。」

I「お客様カジノだというのに、本日は運が悪い時に来てしまいましたね。」

N「お前のせいだよ!いい加減にしろ。」


両「ありがとうございました!」

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442/545いっぱいいっぱい

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アポカリプス

コント/悪な人、二人 (1/1)


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やりました。



司会:難解なコントの中には、緻密に作り上げられた笑いがある。 見事初OA! アポカリプス!


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千葉:オーメン、エルム街の悪夢、エクソシスト。

秋山:進行状況のほうはどうだ?

千葉:かなり良いです。あとはホラーだけになりました。兄貴の方はどうですか?

秋山:俺か?俺は終わった。

千葉:そうっすか。まぁ兄貴はAVコーナーの暖簾を居酒屋の暖簾にかえるだけですからね。

秋山:だけ?

千葉:・・・・なんでもないです。

秋山:おかしいと思わねぇか?何であんな暖簾なんだよ。あんなんじゃくぐっても何も感じねぇじゃねぇかよ。それに比べて居酒屋の暖簾ならくぐったさきには母親のような女将が待ってる気がするだろ。無数のな!

千葉:それ熟女ものじゃないですか。どこの暖簾使ったんですか?

秋山:小町って店のやつだ。まぁ町人は全員女だけどな。

千葉:・・・・兄貴ぃ口ばっかり動かしてないで手も動かしてくださいよ。

秋山:おうわりぃな。それにしてもなんでてめぇのはこんなに手間がかかるんだよ。

千葉:ここのビデオ全部あいうえお順の並びと逆にするのはそりゃあ手間かかるに決まってるでしょう。それに全部兄貴が言い出したんでしょう。

秋山:だって六十億人いたら一人は逆に覚えてるだろ。その人のためだよ。難民を助けるんだよ。

千葉:なんで難民って決め付けるんですか。そもそも日本語を六十億人も使えませんって。

秋山:喰らえ!食人族!

千葉:うわっ!・・・・ビデオ投げないでくださいよ!

秋山:口答えしないの。そもそも本当の目的がそこじゃないことは知ってるだろ!

千葉:はい、分かってます。

秋山:それでい・・・あっ!店員が来やがった。

千葉:まぁ遅いぐらいなんですけどね。どうします?

秋山:畜生。こっちは丸腰だっていうのにCDで武装してやがる。

千葉:そうだ!さっきのあれですよ。俺にぶつけた。

秋山:そうか!

千葉:喰らえ!チアリーダー忍者!

秋山:喰らえ!案山子男!

千葉:これで終わりだ!兄貴決めてください!

秋山:おう!喰らえ!死霊の盆踊り!!



千葉:いやぁまさかこんなにうまくいくとは思いませんでしたね。

秋山:そうだな。暖簾をかえるだけで回転率が上がるとは思わなかったな。

千葉:借りてく奴のほとんどは「あっこんなとこにあったけ・・・」とか言ってコーナーに入ってくらしいですよ。

秋山:そうか。いやぁ〜それにしても松坂季実子を借りてる老人達が重戦車のようだった。

千葉:回転率を上げたおかげでTSUTAYAから謝礼がもらえるなんて思いませんでしたね。

秋山:たまたま通りかかったどっかの居酒屋の女将がいつもの癖で暖簾をしまおうとしてその拍子にAVコーナーを見てAV女優に目覚めてAV業界で一旗上げてきっかけを作った俺たちに金をくれるっていう算段だったんだけどまあいいか。

千葉:でも良いことばっかりじゃなかったですね。

秋山:あいつの事か。

千葉:なんか話によると部屋を暗くしてずっと怪獣映画を見るような引きこもりだったらしいですよ。

秋山:そいつがまさかあいうえお順と逆に並んだビデオ見た途端覚醒してヒーローになるとは・・・・・

千葉:毛穴から煙出てましたからね。

秋山:本当はあいうえおを逆に覚えた奴を見世物小屋に売るはずだったんだけどな。

千葉:見世物小屋が現存するのかどうか定かではないですけどね。

秋山:まぁいいか。逃がしてやるって言ったから。俺たちみたいな悪な人がヒーローを生み出してしまうとは・・・・・

千葉:そんなことより明日の計画について話しましょう。

秋山:よしやるか。つーかお前あれは用意したのかよ。

千葉:あれ?

秋山:忘れたのか?なんのために資金調達したと思ってるんだよ。

千葉:ああ、あれですか。用意しましたよ。トーテムポール。

秋山:よくやった。よしそれじゃあ計画を言うぞ。

千葉:はい。

秋山:まず俺らが開店中の銀行にトーテムポールを持って入る。

千葉:はい。

秋山:そうすると客も含めた中にいる奴らは動きが止まる。多分一秒。その間に金を取って逃げる。

千葉:えっ?一秒の間にそんなことできますかね?

秋山:お前馬鹿だな。一秒って何か知ってるか?

千葉:へ?

秋山:一時間は六十分、一分は六十秒、一秒は六十ザンなんだぞ。

千葉:ザン?そんなのありませんよ。

秋山:喰らえ!死霊の盆踊り!

千葉:うわっ!

秋山:ザンなもんはザンなんだよ。

千葉:・・・・・はい。でもどうやって今何ザンって知ればいいんですか?

秋山:時計があるだろ。

千葉:俺の時計そんなに高性能じゃないんで。

秋山:じゃあ数えればいいだろ。

千葉:数える?

秋山:一ザン、二ザン、三ザン。

千葉:それって秒じゃないんですか?

秋山:あっ?

千葉:・・・なんでもないです。

秋山:ちゃんとやれよ。一ザン、二ザン、三ザン、はい四ザン、あっそーれ五ザン!

千葉:ちょっと待ってください!途中で合いの手が入るんですか?

秋山:そうだよ。あっもうこんな時間か。よし明日も早いから。そろそろ寝るか。

千葉:・・・・・・・・はい。



秋山:いやぁやったな!

千葉:はい!

秋山:トーテムポールが銀行の中になかなか入らなかったときは焦ったけど、予想よりも長く客の動きが止まってたな。三百ザンくらいか。

千葉:はい。でもあれはトーテムポールの力だけじゃなかった気がします。

秋山:計画通りには進まなかったけど金が入ってよかった。

千葉:俺たちついてますね。

秋山:まさかトーテムポールを持った銀行強盗を見たい大富豪の息子がいるなんて。

千葉:そんなピンポイントな奴がいるなんて予想できなかったっすよ。おかげで強盗する必要もなくなったんですけどね。

秋山:息子が世間知らずでよかったよ!ハハハハハハ!!

千葉:俺らは前代未聞だと思いますけど。

秋山:ん?

千葉:えっ?

秋山:まぁ今日は許す!

千葉:・・・・・良かった。

秋山:さて逃げるか。

千葉:はい・・・・・・・・・・俺らはいったいなにから逃げるのだろうか。

秋山:お前が準備してたはずだけど、どこに逃げるんだ。

千葉:・・・・・・・・・え〜っとエルム街です。

秋山:そう・・・ん?なんだあれは!

千葉:あっ!わらやまはなたさかあマンだ!

秋山:なんだそれ?

千葉:俺らがヒーローにした奴ですよ。

秋山:なんだって!見逃してくれるんじゃねぇのかよ!

千葉:どうします?

秋山:・・・・ハハハハハ!こんなこともあるかと思ってトーテムポールを改造しといた。

千葉:えっ?・・・・あっ・・・・さすが兄貴!!

秋山:そうだろ。俺だけじゃ持てないからお前も手伝え。

千葉:はい!

秋山:よし!ターゲットロックオン!発射五ザン前、五ザン、四ザン、三ザ ン、はい、二ザン、あっそーれ一ザン、喰らえ!

二人:死霊の盆踊り!!!

わらやまはなたさかあマン:喰らえ!キラーコンドーム!

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327/545いっぱいいっぱい

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パピーゲバ

コント・卒業記念 (1/1)


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ごめんなさい。ごめんなさい。

僕なんかがみなさんの夢をつぶしてごめんなさい。



司会:今回TOP合格で、実力を存分に見せ付けた! 歴代3位のスーパー高得点だ! パピーゲバ!


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島田:いや、困りますよ。

杉本:そこを、ぜひ!

島田:いやね、ありえないっしょ。

杉本:卒業の思い出にお願いします!

島田:いや、私には何の関係もないですからね。生徒でも教職員でもない部外者ですから。

杉本:そこをお願いします!僕らの過ごした中学時代の証に!

島田:だからって、私の鼻の穴に記念樹を植えるって言われても…。

杉本:第1153代卒業生のみんなの思い出なんです!

島田:歴史古ッ!逆算したら平安京まで遡るじゃないか!

杉本:我が校の自慢です!そういえば菅原道真も卒業生らしいです!

島田:学問の神様として祀られてる人じゃないか!で、何?もしかして君の学校、1000年以上も人の鼻に記念樹を植えてきたの?

杉本:いえ、今年からです!

島田:ああ、これまた、よりによって…。

杉本:いやあ、もう学校、うっそうと茂っちゃって。記念樹で。

島田:それでか!

杉本:卒業生のみんなで多数決をとったら、島田さんがいいって!

島田:なんで私なんだよ!何度も言うが君の学校とは無関係なんだよ!

杉本:校長か島田さんか。激しいデッドヒートだったんですよ!

島田:じゃあ校長にしてくれよ!

杉本:校長、ヤダって。

島田:私も嫌だよ!

杉本:……みんな悲しむだろうなあ。中には近所の人に島田さんに木を植えるんだって自慢した生徒もいるみたいだし…。

島田:どういう自慢だよ!大体、何で私にこだわる!

杉本:だって、島田さんの笑顔が素敵だから。

島田:ちょ、やめて。恥ずかしいわ。それ。え、そうかなあ?

杉本:木を植えたら、もっと素敵になりますよ!

島田:台無しだよ!

杉本:ああ、島田さんに承諾を取れなかったら、生徒会長としての僕の面目丸つぶれだあ。

島田:こっちだって鼻の穴に木なんか植えさせたら面目丸つぶれだよ!

杉本:ねえ、お願いしますよ!

島田:無理です!帰ってください!他を当たってください!

杉本:……(ぐすん)。

島田:ふう。

杉本:ごめんなさい!

島田:は?

杉本:実は昨晩、苗を植えてしまいました!

島田:……はあっ!?

杉本:卒業式は昨日だったんです!もうみんなが集まれる機会は昨晩しかなかったんです!

島田:そんな、了解も無しに!

杉本:だって、喜んで引き受けてくれると思ったんで。

島田:んなワケあるか!

杉本:眠ってる島田さんの周りで卒業生のみんなと誓ったんです!10年後、またこの木を見に来ようって!

島田:私は見世物じゃない!

杉本:……島田さん……。

島田:(ほじほじ)…。ゲ!本当に鼻の穴の奥に苗木みたいなのが!

杉本:みんなで植えました!

島田:ああ…。

杉本:ね?

島田:ね?じゃあないっ!今すぐこんなもの、引っこ抜くからな!

杉本:無理です。鼻ごともげます。ガッチリ植えましたから。

島田:なんてことを。(グイー)イテテッ!抜けない!

杉本:ね?

島田:ね?じゃあないよっ!

杉本:ああ、楽しみだな、10年後。

島田:うるさい!

杉本:大きく育った木。やせ細った島田さん。

島田:養分吸い取られてるじゃないか!

杉本:木もバカじゃありません。死なない程度ですよ。運命共同体ですもんね!

島田:こんなものなんかと運命を共になんかしたかあないっ!

杉本:こ、こんなものなんかとはヒドイ!僕ら卒業生の大切な思い出ですよ!

島田:僕にとっちゃ、タダの木だよ!

杉本:ただの木じゃありません。杉の木です!

島田:種類なんか聞いちゃあいない!

杉本:だって、松だと松ぼっくりが鼻くそみたいでしょ。

島田:んな事しらないよ!杉は杉で杉花粉が鼻に直撃じゃないか!

杉本:気をつけてください。隠し子発覚なんて事になりかねませんよ!

島田:私の杉花粉で杉が生まれるだけだろ!大げさに言うな!

杉本:でも、人間の鼻から生える杉なんて、いわば新種ですからね。花粉が人の目や鼻に入って、そこから杉がニョキニョキと。

島田:お、恐ろしい事を言うな!わ、私の責任じゃないからな!

杉本:さっそく、花粉マスクを買い溜めしなきゃ!

島田:人の鼻の穴に杉を植えといて、お前はがっちりガードか!

杉本:まあまあ。

島田:まあまあ。で済まそうとするな!ああ、俺はこれからどうやって生きていったら…。

杉本:光合成?

島田:生命活動の話じゃない!もっと社会的なことだよ!

杉本:まあ、それは…。うん。

島田:うん。じゃなーい!

杉本:あっ!僕はこれから受験勉強があるので、これで失礼します!

島田:おい!待て!ふざけるな!責任取れ!コラ!



島田:あれから30年。卒業生は一人も私のもとを訪れることはなかった。

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488/545いっぱいいっぱい

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劇団ヴァージニティー

コント・冬場の悪魔 (1/1)


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牧原:何とかなったようですね。

有田:美奈子ちゃんの無念、晴らせたかな。



司会:歴代6位の記録で初挑戦初OA! 無念どころか、高得点の思いまで晴らした! 劇団ヴァージニティー!


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大牟田:・・・ここか?

秋野:えーと、宮崎市大字恩田3−7−5というのはこの建物の番地で間違いないんですよね。

大牟田:じゃあ、ここだ。確か7階だったな。

秋野:自社ビルでしょうか。

大牟田:そんなわけないだろ、奴さんたちも相当資金繰りが厳しいはずだ。


(カンカンカンカン)


大牟田:ふう、ふう・・・。エレベーターくらい設置しろってんだ!

秋野:日頃の運動不足が祟ってますね。

大牟田:俺はな、お前ほど若くはないんだ。

秋野:着きましたよ、このドアですね。

大牟田:なあ、やはりこういう時は思い切りドアを蹴破るほうが格好良いんだろうか。

秋野:相変わらず見てくれ重視なんですね。器物損壊罪で訴えられますよ。

大牟田:仕方ねえな、ここはノックで行くか。


(コンコン)


大牟田:ちょっと、お邪魔しますよ。

秋野:ドアの鍵かかってませんでしたよ、無用心ですね。

大牟田:あいつら、何やってるんだ?



有田:ノウマク サマンダボダナン ベイシラマンダヤ ソワカ・・・

牧原:だから、それは毘沙門天の掛け声ですって何度言えば分かるんですか!上杉謙信フェチも程々にしてください!

有田:やっぱり和風じゃダメ?

牧原:和風だったら悪魔というより妖怪が出ちゃうんじゃないですか?

有田:鳥獣戯画の世界を再現したいのに。

牧原:アレは別に妖怪の絵じゃないですよ。
   それに、どっちかっていうと水木ワールドになる気がしますが。
   とっとと真面目にやってください。

有田:はーい、エロイムエッサイム、エロイムエッサイム・・・

大牟田:おおい、牧原ー。

牧原:お、大牟田じゃねえか。約束の時間より早くねえか?

大牟田:お前ね、敵の指定通りにやってくる奴がいると思うか?

牧原:思わんな。

大牟田:納得行ったか。

牧原:せめて、あと二分ほど待ってくれないか。

大牟田:往生際の悪い奴だ。

牧原:そういやお前、掛け声やらなくて良いのか?

大牟田:おお、そうだった。秋野、行くぞ!

秋野:いやいや、今更そんな必要ないでしょうに。

大牟田:つべこべ言うな!早く構えろ!

秋野:・・・秋野・ピンク。

大牟田:大牟田・ピンクリボンキャンペーン2005!

二人・二人揃って、ファイブ戦士!

牧原:おー、久々に見るなあ。

秋野:あれ、いつアイボリーから変わったんですか。

大牟田:三日前、乳がん撲滅推進委員会へのネーミングライツ売却に成功した。

秋野:そんなこと僕聞いてないですよ。幾らです?

大牟田:2980円。

秋野:個人の力の限界を思い知らされますね。

牧原:それはそうと、2分稼げた。感謝するぞ。

有田:さあ、いつでも召喚可能だよん。

大牟田:あれ有田博士、いつの間に博士から召喚士に転職したんだ?

有田:先週末。

秋野:なりたてのペーペーですか。

有田:ペーペーとは失礼な。怪人開発して多額の出費を被るより、こっちのほうがお得なんだもん。

秋野:やっぱり財政難なんですね。

有田:じゃあ行くね、出でよ、悪魔!



(ウニョロウニョロウニョロウニョロ・・・ボンボヤヤーン)


のっこ:ううう・・・さぶいさぶい。冬はコタツに限るわ・・・
    ってあれ、電源、電源はどこ?

有田:・・・入り口のドアの真横。

のっこ:あー、ありがと。

(サクッ)

のっこ:あ、ちょっと待って!ここってどこ?

牧原:・・・宮崎だが。

のっこ:となると、60ヘルツね。あっぶなーい!兼用コンセントにして正解だったわ。

(ポチッ)

のっこ:はあ・・・しあわせぇ・・・。

有田:・・・誰、このコタツお嬢さん。

牧原:微妙に呪文間違ったんじゃないですか?

のっこ:あ、あたしを呼んだのってあなた達ね。こんにちわあ。

有田:こんにちわあ。

牧原:何笑顔で鸚鵡返ししてるんですか。

のっこ:あたし、悪魔界からやってきた堕天使・のっこ。よろしくね。

有田:堕天使?じゃ一応悪魔だ。あたしは悪くなかったんだね。

牧原:堕天使ってだらけた天使って意味なのか?
   何とか言え、怪人コタツ女。

のっこ:無礼ね。そんなこと言うと、あたしの餌食にしちゃうよ。

牧原:迫力に欠けるのにも程があるぞ。

有田:こんなんで大丈夫かな。

牧原:でも一応入り口をコタツで封鎖してますよ。退路は絶ってますね。

のっこ:ああ・・・赤外線熱がじわーっと・・・。あたたか〜い・・・。
    ま、ま、そんな目くじら立てないでさ。どう、ご一緒しない?

牧原:コタツでナンパされるのは初めてだ。

のっこ:お茶もみかんもあるでよ。

大牟田:お、俺でも良いか?

のっこ:もちろんもちろん。大歓迎。


(スチャッ)


大牟田:おお・・・もうこんな季節なんだな・・・。ウチもそろそろコタツ出そうか・・・。

有田:えーと、これって一応こっち側が有利なのかな。

牧原:罠にはめるという点ではGOODでしょうけど、
   果たしてあの女の存在自体が罠なのかどうか怪しいんですよね。

のっこ:さ、さ、まずはお茶でもどうぞ。

大牟田:おお、これは有難い。

(ズズズ・・・)

大牟田:ハチャッチャアチャチャチャチャチャ!

のっこ:あら、熱かった?江戸っ子じゃないわねえ。

有田:江戸っ子で通なのは熱湯じゃなかったっけ?お茶もアリなのかな。

秋野:とりあえずウチの大将、結構なダメージ受けてますよ。
   口元がマスオフレンドになっちゃってます。

牧原:うーむ、これでも一応攻撃なのだろうか。

のっこ:ほらほら、みかんで口の中を冷ましてね。

大牟田:面目ない。


(むきっ)


大牟田:アタタタタタタタタ!みかんの汁が目に!

のっこ:やっぱりジューシーな愛媛みかんは違うわね。ほら、見せてみなさい。

大牟田:アイタタタタタタタタタ!

有田:この悪魔、本当に西洋出身なのかな。

牧原:違うでしょう、西洋にコタツがあると思います?

秋野:ほら、みかんの汁を拭いてあげようとしてますが、あの女の手もみかん汁まみれですから、
   余計に事態が悪化してますよ。

牧原:どっちにしてもイマイチ迫力が無い攻防だな。

大牟田:ふう、とりあえず落ち着いた・・・。
    ふあーあ、流石はコタツだ、すっかり眠くなってきた。

のっこ:遠慮なく寝て良いよ、あとで起こしてあげるから。

大牟田:そっか、悪いな。

(ゴロン)

大牟田:zzzzzz・・・。

有田:何だか倦怠期の恋人同士みたい。

秋野:二人で食事に出ても、ずっと本ばっかり読んでるんですよね、倦怠期って。

牧原:妙に生々しいな。経験者か?

秋野:まあ、そろそろね・・・まずいんですよ。


(ごそごそ・・・くいっ)


有田:あ、悪魔が何かもぞもぞやってる。

秋野:コタツに手を突っ込んで、どうしたってんでしょうね。

牧原:コタツの中に手を入れるなんて2種類しかないだろ。
   セクハラするか、温度を調節するかのどちらかだ。

大牟田:うーん・・・。ううーん・・・。

有田:何だか苦しそうだね。

秋野:温度を最大にされたんでしょうか。

牧原:うわ、これは辛いな。まさに灼熱地獄だ。


(もぞもぞ・・・)


有田:ああっ、またコタツに手を入れてる。今度はセクハラ?

秋野:それとも、自分も暑くなったので温度を下げるんでしょうか。

牧原:いや、違うな・・・。

(さっ)

のっこ:冬のせんべいって、美味しいのよねえ。

(パリパリ)

有田:フェイントだったね。

秋野:どうしてコタツの中にせんべいなんか入れてるんでしょうか?

牧原:ああしておくと、せんべいの湿気が抜けてパリパリ感が凄いんだ。

有田:そういえば、2種類じゃないじゃん。

牧原:そんな細かい部分で味方の揚げ足取らないで下さいよ。

大牟田:ふう、あ、暑い・・・ちょっと出よう・・・ん!?
     ぬ、抜けない!

のっこ:あっはっは!必殺、足四の字固め!

有田:おおっと、これはガッチリ決まっているようです!

秋野:これはちょっとやそっとじゃ抜け出せませんねえ。

牧原:何のんきに解説してるんだ、仮にもお前の仲間だろう。

大牟田:このままでは、脱水症状を起こしてしまう・・・。
     ロープ!ロープ!


(ぶちっ)


有田:あ、ロープ・・・じゃなくてコンセントが抜けた。

秋野:これじゃあ何にも意味無いですね。

牧原:悪魔も流石に動揺を隠せないな。

のっこ:うわー・・・そう来ちゃうかあ。これじゃあたしもうお手上げだね。
    ごめんなさい、帰るわ。


(ウニョロウニョロウニョロウニョロ・・・ボンボヤヤーン)


有田:帰っちゃったね。結局何しに出てきたんだろ。

秋野:あ、でも大牟田さんが巻き添え・・・。

牧原:足四の字固めかけられたままだったからなあ。

有田:どうしよっか?

秋野:とりあえず、呼び戻してあげてください。

牧原:そんな、敵に塩を送るような真似を。

有田:まーまー、いいじゃない。人類みな兄弟。
   それじゃ行くよ、ノウマク サマンダボダナン ベイシラマンダヤ ソワカ・・・

牧原:敵に塩を送るからって、毘沙門天を思い出さないで下さい!

有田:ちぇっ、エロイムエッサイム、エロイムエッサイム・・・。
   出でよ、悪魔!

牧原:ち、ちが・・・悪魔じゃなくて大牟田・・・。


(にゃにゃにゃにゃにゃーにゃにゃにゃーにゃにゃにゃーにゃにゃ)


大牟田:おお、寒い寒い。やはり冬は火鉢に限るな・・・。
     ん、俺を呼び出したのはお前らか?

有田:向こうのお仲間になっちゃってる。

秋野:しかも文明退化してますね。

牧原:とりあえず、お呼びでないな。

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465/545いっぱいいっぱい

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