司会田んぼ:それでは見事OAを獲得した5組の発表です!







スクリューコミカル! 376いっぱいいっぱい 第3位 (3/4)

初挑戦の負けからその後、
高得点の3連勝を決めた!

八十八
! 361いっぱいいっぱい 第4位タイ (2/2)

ローテンションの
実力を魅せつけ2連勝

コンソメパンチ! 449いっぱいいっぱい 第2位(歴代5位 (2/2)

さすがは実力派! 
歴代5位となる素晴らしい記録で連勝!

低気圧! 468いっぱいいっぱい 第1位歴代3位タイ) (2/2)

前回の歴代10位を上回る歴代3位タイ! 連勝でC大会優勝候補に名乗り!

いっぱいいっぱい! 361いっぱいいっぱい 第4位タイ (1/1)

究極の嫌がらせ管理者の初挑戦は初OAで飾った!





それでは勝ちあがった5組のネタをどうぞ!






スクリューコミカル

漫才 空き巣 (3/4)


櫻井:3連勝ありがとうございます!

伊藤:感動のあまり小便が・・・

櫻井:トイレ行って来い。



司会田んぼ:期待の正統派漫才が輝きを見せたぞ! スクリューコミカル!


二人:はいどうも〜、よろしくお願いします。

伊藤:どうも、腹黒いやつが友達に多い伊藤です。

櫻井:しらないよ!そんなお前の友達の性格なんか。

伊藤:俺はへそのゴマが黒かった・・・

櫻井:何を言ってるんだよ!とにかくそんなことより聞いてくださいよ。

伊藤:なになに?あたまらりっちゃって?

櫻井:あらたまってね。ただのバカなやつだろ!

伊藤:早く言えよ。とにかく。

櫻井:あのね、こないだ俺の家の近くで空き巣があったのよ。

伊藤:え?俺んちが?

櫻井:違うよ。心配しないで。

伊藤:だからかな?戸棚のケーキがなくなってたの。

櫻井:うるさいな!違うつってんだろ!近くでですよ。

伊藤:でもひどいですよね。誰もいない鳥の巣に空き巣なんて。

櫻井:ちょちょちょ!違うって!鳥の巣じゃねえよ。

伊藤:せっかく産んだ卵を食べられるんだから。

櫻井:うるさい!家だよ家!まったくよ。

伊藤:でもその家も防犯対策とかしてないのかな。

櫻井:まぁ、いろいろあるけどね。

伊藤:アコムとか・・・

櫻井:セコムだよ!金融会社じゃねえか。

伊藤:あ、アトム?

櫻井:だからセコムだ!似てるけどよ.

伊藤:いたら安心だろ。

櫻井:それはそうだけどよ。ロボットなんだから。

伊藤:でも空き巣って本当に身近ですよね。まさかってひとが犯人かもしれないし。

櫻井:そりゃ、いろんな格好してますよ。普通の私服とかねスーツとか。

伊藤:裸にエプロンとかね。

櫻井:それはもう違う犯罪だよ!強制わいせつ罪だろ。

伊藤:それになんでもあけれちゃうからね。ピッチングだっけ?

櫻井:何を投げるんだよ!ピッキングだろ。

伊藤:そうそう。もういろんな鍵も開けちゃうからね。

櫻井:もう普通に開けちゃうかんね。

伊藤:銀行の金庫の鍵とかね。

櫻井:いや、最近のは数字キーだろ。

伊藤:その銀行の名前は「こども銀行」

櫻井:おもちゃじゃねえかよ!そんなの1円玉でも開けられるよ!

伊藤:でも空き巣ってどんな家を狙ってるんだ?

櫻井:そりゃ、金持ちだろ?そんであまり防犯対策してない所。

伊藤:よくわかんな。どうやって探してんだろう。

櫻井:そりゃ、もうなめまわすように辺りを見回るんだろ。

伊藤:うわ・・・汚い・・・

櫻井:本当にはやんねえよ!どんなやつだよ!

伊藤:いや、俺的に不動産屋に聞いてると思うな。

櫻井:聞くはずないだろ!もうバレバレだろ!

伊藤:(ウィ〜ン)すいません。

櫻井:ん?

伊藤:空き巣しやすい家あります?

櫻井:やらなくていいだろ!いらないよそんなコント。

伊藤:お客さん。ここなんかいいですよ。だって鍵がついてませんから。

櫻井:建て直せその物件!田舎の小さい村じゃないんだから。

伊藤:でも空き巣とかってこんなかんじでしょ。

櫻井:どんなだよ?

伊藤:まず入る家を決める。

櫻井:そう。

伊藤:そしてその家が留守か確かめる。

櫻井:まぁ、確認しないとね。

伊藤:(ピンポ〜ン)すいません、留守ですか?

櫻井:聞くなよ!いたらどうするんだよ!

伊藤:そしていなかったらピッキングで家に入る。

櫻井:まぁそうだね。

伊藤:それでお目当てのみかんを探す。

櫻井:なんでみかんだよ!金目のものだろ金目のもの。

伊藤:あ〜。お目当てのポンカンを探す。

櫻井:だから違うっての!お前柑橘類好きだな!

伊藤:探しているときになんと家の人が!

櫻井:なに!どうするんだよ!

伊藤:とりあえず逃げる。

櫻井:捕まるからな。

伊藤:そして赤外線センサーにつかまってしまう。

櫻井:よく侵入できたな!

伊藤:そこに銃弾が!!ぐあ〜!!

櫻井:どんな家だよ!そんな装備しなくていいだろ!

伊藤:そして最後に言う。「お・・・お前・・・アトムだろ?」

櫻井:だからセコムだよ!もういいよ。

二人:どうもありがとうございました


376/545いっぱいいっぱい


八十八

漫才「海水浴」 (2/2)


米:2連勝。

寿:来期は頑張ります。



司会田んぼ:見事なブラック漫才で連勝繋いだ! 八十八!


米:どうも八十八です。

寿:「八十八」と書いて「べいじゅ」と読みます。

米:決して「そとば」とは読みません。

寿:未だかつてそう呼ばれた事はないですね。

米:しかし、今年の夏も暑かったですね。

寿:そうですね。プールとか行ったら気持ちいいですけどね。

米:プ・・・・・・プール・・・・・い、いいよね。

寿:おや?これまで冷静に事を進めていた米さんが動揺している。

  さては、プールが苦手なんですか?

米:苦手っていうか・・・・・・。

寿:泳げないんですか?

米:のふっ。

寿:こんな奇声を聴いたのは初めてですね。

  どうやら、図星みたいですね。

米:いや・・・あの・・・・基本的に水が嫌いなんですよ。

寿:え?お風呂はどうしてるんですか?

米:アレはお湯じゃないですか。

寿:屁理屈で返されましたか。

  泳げないって事は、海とかにも行かないんですか?

米:海には行きますよ。

寿:砂浜とかで遊んでいるんですか?

米:いや、バイトでライフセーバーやってるんで。

寿:ちょっと待って下さい。泳げない人にライフセーバーがつとまるんですか?

米:すいません、海の中に入って人を救うのだけがライフセーバーだと思わないでくださいよ。

寿:では、海を監視したりする方ですか?

米:いや、僕は海の中に入る方ですけどね。

寿:つとまりませんよね?確実に人命を見捨ててますよね。泳げない人がライフセーバーをして、尊い命を犠牲にしてますよね?

米:いいじゃないですか、10人ぐらい。

寿:そんなにですか?死者が2ケタに突入するまでに何故ライフセーバーをやめなかったんですか?

米:僕の仕事には定評があって、それに免じて10人ぐらいの犠牲は許してくれたんですよ。

寿:許されますか、そんなもの。

  泳げない人の仕事に何故定評があるんですか。

米:溺れ死にゆく人の最後の瞬間を、見事に描写する腕は皆に羨ましがられたんですよ。

寿:確実に見殺しにしてますよね。命が尽きる瞬間をスケッチしてどうするんですか。

米:その絵を売ったらなかなかの値段になりまして、そのおかげで僕の暮らしは楽になりましたよ。

寿:どこまで悪者なんですか。

  売る方も売る方ですが、買う方も買う方ですよ。その絵は人の命が失われる瞬間なんですよ。

  警察に通報して、逮捕してもらいますよ。

米:・・・・・ここまで言っておいてなんですが、嘘なんですよね。

寿:よく本当の事を言ってくれましたね。

  次、同じことを言ったらどうなるか覚えておいてくださいね。

米:・・・・・・・それはつまり、このネタを使いまわすな、という事ですか?

寿:いや・・・・そういう訳でもないですが・・・・・

  とりあえず、本当の話をしてください。

米:泳げます。

寿:・・・・・・・・え〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

米:今のは嘘です。

寿:くっ・・・・・あぁ、翻弄されっぱなしですね。

  今、あなたの首に突きつけられている物は何かわかりますか?

米:・・・・カッターナイフです。

寿:はい、そうです。では、本当の事を言いましょうね。

米:えーっとですね、僕は泳げなくて、海では砂浜で遊んでいます。

寿:はい、よく言えました。では、もうそろそろボケてもいいですよ。

米:え?僕、今まで1回もボケてないですよ?

寿:・・・・・すべっている事を誤魔化そうとしてますよね?

  笑えなくても、ボケている事は感じられると思われますので、とりあえず嘘を言うのはやめてくださいね。

米:はい。

寿:はい。では、砂浜ではどの様なことをしているのですか?

米:そうですね、砂山を作ってますね。

寿:そうですか。完全に小学校低学年レベルですよね。

米:いや、僕はしっかりとトンネルまで掘るんですよ。

寿:その発想は、幼稚園児でも持っていますけどね。

米:ちゃんとダイナマイト使って掘ってますよ。

寿:うわ、本格的。

  しかし、砂山がその威力に耐えられないでしょうし、周りの人々にも被害が及びますよね。

  あなたは、海でどれだけの命を奪っているんですか。

米:あとは、砂の中に人を埋めたりしますね。

寿:あぁ、顔だけだして体を埋めたりするんですよね。

米:いや、全身を埋めますよ。

寿:いやいや、そこまでしたら死んでしまいますよ。

米:そして、その上に墓石を置くんですよ。

寿:うわ、本格的。

  更に1人の死者を出しましたよね。

米:隣には、埴輪が置いてある墓もありましたよ。

寿:どうして海に古墳なんぞあるのでしょうか?

米:ま、僕の砂浜での楽しみ方はそんなものですね。

寿:人殺ししかしてないじゃないですか。

米:あとは、海岸からちょっと離れた所に小島があったりするんで、そこに行って遊んだりしますね。

寿:まぁ、そういう海水浴場もありますよね。

  でも、泳げないのにそんな所まで行けるんですか?

米:はい。小島に向かって一直線に並べたビート板の上を走り抜けていきます。

寿:小学生のプールでの遊びの感覚ですよね。

  そんな遊びで、泳げない自分の命を危険にしていいんですか?

米:大丈夫ですって。ビート板の周りには、ぎっしりと死体が浮かんでますから落ちても沈むことはありません。

寿:それはダイナマイトによる被害だったりしませんよね?

  そんな海水浴なんて、全く楽しくないでしょう?

  そもそも、何で泳げないんですか?

米:実は僕、水の中で息ができないんですよ。

寿:いや、それが正常ですって。もういいです。

米:え?皆そうなんだ。

寿:おつかれさまでした。

2人:八十八でした。


361/545いっぱいいっぱい


コンソメパンチ

漫才「遠足」 (2/2)


幸川:いや〜良かった、ほんとに良かった。

山田:C大会は厳しいかな〜?



司会田んぼ:今期最終回で見事C大会出場を決めた、おめでとう! コンソメパンチ!


幸川:はいどうもコンソメパンチですよろしくお願いします。

山田:ゲームの時はトイレをギリギリまで我慢するコンソメパンチですよろしくお願いします。

幸川:やりがちですよね。

山田:いきなりで悪いんですが最近子供の頃が懐かしいんですよ。

幸川:確かに子供の頃は楽しかったよね。

山田:中でも遠足が楽しみだったんですよ。

幸川:僕も遠足好きでしたよ。遠足といえばお決まりの質問がありましたよね。

山田:先生バナナ持ってきます!

幸川:なんの報告?違うでしょ。

山田:先生店のバナナにハリガネを混入しました!

幸川:犯罪ですよ!

山田:先生バナナで釘が打てません!

幸川:打たんでいいわ。

山田:先生バナナ好きですか?

幸川:もういいよ。話が先に進まないだろ。

山田:他にはおやつが300円までとか決められててね。

幸川:選ぶのもまた楽しいんですよね。あなたは何持ってきましたか?

山田:酢豚。

幸川:酢豚チョイスって・・・。バリバリ中華料理ですよ。他には?

山田:浅田飴。

幸川:咳止めのど飴じゃねーか。おやつに入れんな!

山田:そこはこだわりなんですよ。

幸川:いらんこだわりは捨てろ。

山田:まあまあ、前日にもなると準備にも気合いはいるんですよね。

幸川:そうだね。一個一個確認してこうか。

山田:弁当OK。

幸川:水筒OK。

山田:おやつOK。

幸川:雨具OK。

山田:ボラギノールOK。

幸川:痔かよ。

山田:ちょっと気持ち痛いんだよ。

幸川:知らねーよ。で夜になったら寝るんですけど眠れないんですよね。

山田:何でですか?

幸川:楽しみで眠れ無いんでしょ。

山田:あ〜、楽しみで眠れないな〜

幸川:そうそんな感じで。

山田:明日何があるのかな〜

幸川:遠足だろ!

山田:そして本番当日。

幸川:一行は目的地の動物園に到着。

山田:動物をみてテンションのあがる子供達。

幸川:糞を投げるゴリラ。

山田:キャッチアンドリリースする子供達。

幸川:やっちゃダメだろ。

山田:めずらしい動物をみてさらにテンションのあがる子供達。

幸川:わりと怖いサイ。

山田:食べたくなるなるケンタッキー。

幸川:いやケンタッキー関係ないだろ。

山田:というわけで一番盛り上がる昼食の時間ですよ。

幸川:そうだね。みんなで弁当見せ合ったりして。

山田:おまえ何持ってきた〜?

幸川:卵焼き。おまえは?

山田:タモさんウインナー。

幸川:タコだろタコ!なんで森田一義が肉詰めにされてんだよ!

山田:そういう時代だったんでしょうね。

幸川:どんな時代だよ。

山田:他には何持っててた?

幸川:シーチキン。おまえは?

山田:びしょびしょのもずく酢。

幸川:いやだよ。子供の弁当にそんなの入っててほしくないわ。

山田:しょうがないだろ。嘘なんだから。

幸川:嘘つくなよ。

山田:やだよ。

幸川:いつまで嘘つくつもりだよ。

山田:遠足だけに家に帰るまで。

幸川:うまいね〜っていい加減にしろ!

2人:どうもありがとうございました。


449/545いっぱいいっぱい


低気圧

コント[炊飯器] (2/2)


桑折:桑折龍央と申します。

織部:織部春一と申します。

桑折:今後ともどうかよろしくお願いします。

織部:では、僕らの恥ずかしい部分、どうぞご覧下さい。



司会田んぼ:彼らのコメントとは裏腹に堂々とTOP合格達成! 低気圧!


桑折:ああ困ったわ。どうしようかしら。

織部:どうしました、ご婦人。

桑折:あらかっこいい。

    あの、この棚にある本、手が届かないの。

織部:おやおや大変だ。

桑折:取っていただける?

織部:お安いご用さ。そうれよっと。この本ですね?

桑折:まあ優しい方。素敵。好きになっちゃいそう。

織部:この本は18世紀フランスを代表する戯曲が原作になっていてね…。

桑折:まあ博学な方。素敵。好きになっちゃいそう。

   ありがとう。この本、是非楽しませてもらうわ。

織部:ご婦人、本も素敵だけど………君も素敵だよ!

桑折:まあ!もう、あなたのためなら何でもするわ!

織部:フフフ。じゃぁどうだい?この炊飯器も。

桑折:はい。買います。





織部:……………なるかぁー?

桑折:……なるよ!

織部:ならねえだろ!何でそんな、本ごときでメロメロになれるんだよ…。

桑折:いや、最近の主婦は皆メロドラマとか好きだし。

織部:そのメロじゃねえよ。…絶対、こんな感じにはならないからな。

桑折:なるよ!お前文句つけんなよ!

   炊飯器専門店「炊炊軒」に代々伝わってきた商法に!

織部:いいや。言わせてもらうね。無理だろ実際。

桑折:何ー?

織部:俺の商法の方が凄いよ絶対に。炊飯器に革命を起こす。

桑折:じゃぁ言ってみろよ。

織部:…………あらかじめ、ご飯を入れておくんだよ。

   美味しそうなご飯を見れば見るほど、「この炊飯器を使えば良い米になるんじゃないか」って錯覚するんだ!

桑折:おお…名案なんじゃないか?

織部:ようし、そうと決まれば早速実行だ。……品種はどうする?

桑折:そうだなー……やっぱり、コシヒカリかな。

織部:え?何言ってんだよ。ササニシキの方が良いよ。

桑折:何ー?お前、ササニシキの回し者かいコラ。

織部:お前こそコシヒカリの回し者だろうが。

桑折:コシヒカリのなめらかさは天下一品!

織部:ササニシキの心地よさは極楽浄土!

桑折:………言い合ってもキリが無いな。ようし、米ずもうだ!

織部:米ずもうか……。久しぶりだな。

桑折:よし、用意しろ。

織部:おう。

桑折:………ゴホン。ひが〜し〜、コシヒ〜カリ〜……。

織部:に〜し〜……ササニ〜シキ〜。

桑折:見合って見合って、はっけよい……残った!

織部:(米粒を投げる)そりゃそりゃそりゃ!

桑折:(米粒を投げる)そりゃそりゃそりゃ!

織部:(米粒を投げる)そりゃそりゃそりゃ!

桑折:(米粒を投げる)そりゃそりゃそりゃ!

二人:えいやーーーーーー!!

織部:…………………ブアハァ!!

桑折:しゅ、春ちゃん!

織部:………フッ……俺の……負け……………だな……(ガクリ)

桑折:春ちゃーーーーーーーーーーーん!!!!

織部:……………。

桑折:……………。

織部:……………(立ち上がる)

桑折:……………。

織部:……お客さんだ。

桑折:あ、いらっしゃいませー。本日はどのような………。

織部:……………。

桑折:お、お前ら…………客じゃねぇな?

    な、何者だ!!

織部:……………。

桑折:中央炊飯器管理局の局員名刺………。

   いや、何の用だ!俺たちは違法行為なんて………!

   ま、まさか貴様ら、この店を乗っ取ってチェーン店にする気じゃ……?

織部:……………。

桑折:そんなことはさせないぞ!此処は俺たちの店だ!俺たちが守る!

    おい、春ちゃんも何か反論しろよ!おい!

織部:……………………龍ちゃん。

   こんな田舎のこの店が、どうして管理局に見つかっちまったんだと思う?

桑折:…そう言えば不思議だな。昔から細々とやってきたこの店が……。

   …………!ま、まさか春ちゃん!!

織部:そう。その、まさかだよ。龍ちゃん。いや、桑折龍央。

桑折:き、貴っ様ぁ………!

織部:管理局の皆さん、報酬はどのくらい貰えるんですか?

   幹部のイスの約束は本当なんですか?

桑折:…信じてたのに………。春ちゃんが管理局にスパイしてたなんて……。

織部:これが答えだよ龍ちゃん。もうこんな古ぼけた炊飯器の時代じゃないんだ。

桑折:な、何だと………。

織部:これを見てみな。

桑折:コ………コイツは!!

織部:全自動炊飯器「炊く炊く君」。

   おいしく炊けた頃になると、電子音で食べ頃を知らせてくれる。

   ピッ「ホッペタガ オッコチル〜」

桑折:……くっ………予約すれば良い話だろう!

織部:歌も歌えるぞ。にんげんっていいな。

   ピッ「イイナイイナ ニンゲンッテイイナ〜♪」

桑折:ええいやかましい!

織部:「オイシイゴハンニ ホカホカゴハン♪

    アッタカイゴハンデ ネムルンダロナ♪」

桑折:うるさい!ご飯で寝れるか!

織部:他にも、かけた相手の番号がわかったり、メールが送れたり。

   枕元に置くだけで15Kgのダイエットになったり。

桑折:そんな機能は、炊飯器には必要無い!

織部:………まぁ良い。俺はここを捨てる。お前も一緒に来ないか?

桑折:何ぃ……?

織部:管理局の皆さん。席を外して下さい。二人きりで話したい。

桑折:…………。

織部:お前も来いよ。……お前の技術は買ってるんだぜ。

   5年間1度も予約タイマーを設定し間違えなかったのはお前だけだった。

   ………………俺はAMとPMを間違えちゃったのに。

桑折:おかげであの日はパンを………じゃない!

   そんなハイテクな所に、俺の足は向かない!!

織部:………そんな事を言ってられるのか?

桑折:何?

織部:この炊く炊く君のバズーカが火を吹いても、そんな事を言ってられるのか!?

桑折:血迷ったか織部ー!!

織部:科学技術の集大成ー!バズーカ発射!ボーン!!

桑折:うおおおお!ガキィン!!

織部:………………なっ…………う、受け止めた……だと?

桑折:……………。

織部:………そ、その鮮やかな光沢……。丁度良いしっとり感……。

   そいつは…………。

桑折:………言っただろう。コシヒカリのなめらかさは……天下一品だと……。

織部:コシヒカリで……受け止めただとぉぉぉー!?

桑折:どんな事があろうと…………この店は、俺が守る!

織部:くっ………………。

桑折:………出て行きたければ……出て行けよ……。

織部:…………出て行きは…………しないさ。

桑折:春ちゃん…………?

織部:大事な事を忘れてないかい?

   この店を守るのは………お前だけじゃないって事をな!

桑折:戻って来てくれるのか春ちゃーん!!

織部:ごめんね!ごめんね龍ちゃーん!!

二人:アハハ、アハハ、アハハ。

桑折:こーいつぅー!

織部:龍ちゃん!

桑折:あぁ。俺たちで、新たな伝説を、築き上げていこうぜ!!

織部:うん!





織部:そんな二人の絆で生まれたのが、この炊飯器なんです。

桑折:感動しました。買います。

織部:……………………なるかぁ?

桑折:なるよ!


468/545いっぱいいっぱい


いっぱいいっぱい

コント/第10回OAの為の姑息な作戦会議 (1/1)


白石:やりました! ホームでオンエアされました!

坂本:ホームチーム!

白石:違う違う!

坂本:管理人パワー炸裂!

白石:それじゃ違反してみたいじゃないか!

坂本:タイトル通り姑息! 嫌がらせ! いっぱいいっぱいです!

白石:・・・。 何はともあれどうぞ!



司会田んぼ:管理人としての意地を見せて勝利をつかんだ! いっぱいいっぱい!


第10回大会前日。

白石:いよいよ明日は、俺らの晴れ舞台だな!


坂本:そうだな。 まぁ相手が全員OA経験者ともなると、対戦相手の対策が必要だよな。

白石:いや、いらないいらない! 自分のことだけに集中しとけ。

坂本:まず当日は相手にプレッシャー掛けに楽屋に押し入るだろ?

白石:いや、入るな入るな! それに対戦相手は先輩なんだから、まず挨拶しろよな。

坂本:あっそうか。 で、先輩の楽屋に盗聴器しかけるわけだ。

白石:いや、冷静に何やってんだ、お前! 犯罪だよ犯罪!

坂本:あぁあぁ、仕掛ける前に、先輩に盗聴器の設置許可貰うのか。

白石:バカだろ? 「ちょっと盗聴器いいですか?」 で許可する奴がどこにいるんだよ!

坂本:「すいませ〜ん。 盗聴器の差し入れです〜!」

白石:帰れ帰れ! そんなもんで許可するわけないだろ!

坂本:何で、出場辞退しなきゃ行けないんだよ!

白石:そんなこと言ってねぇだろ! 挨拶の1つや2つぐらいしろって言ってんだよ!

坂本:ボンジュール! ニーハオ!

白石:日本語で言え!

坂本:トーチョーキ!

白石:だから、そうじゃねぇって! とりあえず盗聴器忘れろ!

坂本:あっ、そっか。 まず、ドアをノックするんだ。

白石:うんうん。 って、そこから確認するの!?

坂本:それで、先輩が出てきたところを先制攻撃!

白石:だから挨拶どこいっちゃったんだよ! それにそんなことしたら絶対、暴行容疑で逮捕だし。

坂本:じゃあ、出てきたところを、天井裏にある大量の盗聴器がドバーっと。

白石:だから盗聴器出すな! それになんで天井裏に大量の盗聴器があるんだよ?

坂本:ドッキリ! みたいな。

白石:ドッキリで終わらせるな! 言っとくけどそれ、普通に犯罪だからね。

坂本:なんだよ、文句ばっかり言って。 せっかく使う必要のない盗聴器使う努力してるのに!

白石:だから使うなって言ってんだよ! 変な努力するな! 普通にやれ!


坂本:トントン トントトトトトン トットトトトン トトト。

白石:変なリズム刻んでないで早く入ってこい! 売れない漫才師!

坂本:はいどうもぉ〜。 漫才風ピザーラ屋で〜す。

白石:帰れ帰れ! そんなピザ頼んでない!

坂本:じゃあ、新聞の集金に取りに来ました〜。

白石:じゃあって何だ! それにそんなもん、わざわざ楽屋まで取りに来るなよな。

坂本:いやねぇ。 私達の会社は”いっぱいいっぱい”集金を集めますからら。 ニヤ。

白石:うまいこと言ったみたいになるな! だいたい、いっぱいいっぱい取ったらボッタクリだろ! 帰れ帰れ!

坂本:えっ、実家にですか?

白石:だから、そんなこと言ってねぇだろ! とにかく早く挨拶済ませろって言ってんだよ!



坂本:あぁ〜、いっぱいいっぱい杯だ。 第10回収録だなぁ〜。

白石:何なんだ、その臭い芝居は。

坂本:トントン、トントン。

白石:はい、どうぞ〜。

坂本:ウワ・・・。

白石:ウワじゃねぇよ! お前だろ、ドア叩いたの! さっさと入ってこい!

坂本:だってトイレだよ。

白石:いつからトイレになってんだよ! 絶対に入ってくるな!

坂本:じゃあ、ちょっとだけ・・・。

白石:止めろ止めろ! そんなことしたら俺がゲイに思われる。

坂本:ハード?

白石:だからゲイじゃないから! そんなことどうでも良いから、早く挨拶しに行け!

坂本:何だよそれ!? せっかくわざわざトイレの設定にしたのに!

白石:だから、わざわざいらない設定を勝手につくるな! 普通に挨拶するだけでいいんだから。



坂本:トントン、トントン、グシャ。

白石:おぃこら! ドアを壊すな!

坂本:わぁ〜。 先輩だぁ〜。 キャーキャー。

白石:収録前なんだから、ミーハーな女ファンは来るな、来るな。

坂本:いやっ、男ですけど。

白石:男〜!? じゃあ何で、外でキャーキャー騒いでんだよ!

坂本:いや、漫才風ピザーラ屋に頼まれて。

白石:何なんだよ! あのピザーラ屋のバイトの野郎! とにかく、男のミーハーファンも来るな。

坂本:まぁ、先輩のネタはツッコミがボケに対して、そのままのツッコミをしている印象が否めないと思うんですがね。

白石:うるさいうるさい! お前が評論家の真似してもミーハーなのバレバレなんだよ!

坂本:・・・。 え〜っと、それはつまり結婚してくださいという風に捉えて良いんですか?

白石:だから何でそうなる!? いいから俺=ゲイに仕立て上げるな!

坂本:まぁまぁ。 そう喧嘩しないで、とりあえずお茶でも飲んでってくださいよ。

白石:お前誰だよ!

坂本:いや、私、新聞の集金に取りに来ましたものですけど。

白石:だから勝手に入ってくるな! そして関係ないところで出てくるな!

坂本:まぁね。 こういう流れの中でも、先輩は俺達後輩にもサインしてくれるんですよ。

白石:さすがだね〜。 俺には出来ないよ。 そんなの。

坂本:嫌な顔しながら

白石:あっ、やっぱ!?

坂本:そんで、その後、「死ねよこいつ。」って思われながらも、メルアドも教えてくれてるんですよ。

白石:おぃおぃ! 完全に不味いぞ、それ!

坂本:で、「殺すぞ! お前!」 て思われながら、写メールまで取らせてもらってね。

白石:おぃおぃ、いい加減あやまれよ! これ以上はヤバイって!

坂本:まぁこっちもこっちで、「一発KOだぜ。」って思いながら、HPに公開してね。

白石:変なこと思うな! それにHPに公開するって最悪だぞ、お前!

坂本:そんでもって、今日の更新は盗聴器の内容のログUPです〜!

白石:だから盗聴器仕掛けるな、そして出してくるな!

坂本:って言うのを、ピザーラ屋のバイトにやらせるんですよ。

白石:お前とピザーラ屋のバイト、共犯かよ!?

坂本:そんでもってそこの掲示板には、新聞集金のバイトの人からの書き込みがあって、

    「これこそ、まさに”いっぱいいっぱい”ですね!」って。

白石:意味わからん! 何なんだよこれ?

坂本:それで、ここまで先輩にプレッシャー掛け終わったら、後10分でいよいよネタ作りなわけですよ。

白石:何やってたんだよ今まで! ろくに挨拶もできてないし! それ以前に早くネタ作れネタを!

坂本:でもそんなに簡単にネタ作れないから、暇つぶしに先輩に挑発メールを送ってね。

白石:だから止めろって! そういうの!

坂本:そんで送ったメールが「敗者コメントに使う良いネタないっすかねぇ〜?」

白石:始まる前から敗北宣言かよ! いい加減にしろ!


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